最近記事をよく書いています。ヒバリと申します。
S24(2回目の竜王戦ルール1期目)で使っていた構築を紹介します。
ソルガレオの布教と発展のために書きたいと思います。
タイトルの白夜はソルガレオの体の色と、何度4桁に落ちても諦めずに沈まない様子を表しました(かっこいい)。
【結果】
TNつぐみ:最終517位 レート1849
TNヒバリ:最終5桁
【コンセプト】
型の誤認を誘い、相手の考慮外からの勝ち筋をつかむ
スペックの高いポケモンでまとめ、柔軟な立ち回りをする
【構築経緯】
1.以前から使ってみたかったソルガレオを採用
2.ソルガレオの苦手な悪タイプに強いスカーフ枠としてカプ・コケコを採用
3.ソルガレオの苦手なエースバーンに強く自身もエースになれる霊獣ランドロスを採用
4.ソルガレオの苦手なウーラオスに強く起点作成ができるカプ・レヒレを採用
5.型の匿名性から役割を遂行しやすいドラパルトを採用
6.ソルガレオの出せない黒バドレックスに対抗するエースとしてガラルファイヤーを採用
以上で構築が完成しました。詳しくは個体解説で述べます。
【個体解説】
ソルガレオ
持ち物:ばんのうがさ
特性:メタルプロテクト
性格:ずぶとい
技構成:ラスターカノン/サイコショック/めいそう/あさのひざし
実数値(努力値):223(84)-*-166(188+)-134(4)-122(100)-134(132)
調整意図:
H- 16n-1
HD- 臆病いのちのたまサンダーのダイバーン確定耐えかつ偶数
S- 準速80族+2
B- 余り
使用率150位圏外のライオン。剣盾に構築記事がないため開拓が進んでいなく、かわいそうなのでわからん殺しができると考えたので採用しました。そのうえ特殊型で使うことで多くの物理受けを葬りました。HPがとても高いのでめいそうダイスチルを積むとめちゃんこ硬くなります。黒バドレックスやイベルタルには相性不利なので選出はしないことが多いですが、それ以外の禁止伝説とは大体打ち合える性能があります。
持ち物はばんのうがさを採用しました。終盤は遅いカイオーガが多く、めいそうで対面から起点にできるので重宝しました。また、サンダーのダイバーンの晴れも無視できるので思ったより活躍の場面は多いです。
みなさんが知りたいであろう日食ネクロズマとの最大の差別化点は素早さです。Sをここまで振ることで遅いサンダーやカイリュー、マンムーも起点にすることができるので全くの劣化ではないと考えています。シーズン中盤までは差別化を意識しすぎてサイコショックの代わりにマジカルフレイムを採用していました。鋼にストレスフリーに戦えるのはメリットですが汎用性を大きく欠くので変更しました。結果的に勝率も上がったのでよかったと思います。また、特性のメタルプロテクトも地味ながら差別化点として挙げられます。能力のランクダウンを受けないという効果なのでダイマックスの打ち合いに強かったり、特殊型だと分かって自信満々に打ってくるかいでんぱを無効化できたりします。最終日だけでもサンダーとポリゴン2に1回ずつかいでんぱを打たれ、改めてマイナーなんだなと思いました。
他の調整案としては最速にするのも面白いと思います。せっかくウーラオスと同速で+1ダイスチルで落とせるので一考の余地ありですね。タスキが多い以上は厳しいかもしれませんが。
禁止伝説環境はディアルガ然り強い鋼タイプを採用しやすいのがいいところですね。来期もぜひ使いたくなるような魅力的なポケモンです。まずは色違いを探しにいきます。
選出率2位 61.54%
カプ・コケコ
持ち物:こだわりスカーフ
特性:エレキメイカー
性格:せっかち
技構成:ワイルドボルト/ボルトチェンジ/マジカルシャイン/とんぼがえり
実数値(努力値):145-167(252)-94(-)-124(68)-95-191(188+)
調整意図:
A- 特化
S- 最速+1アーゴヨン抜き、∔2準速90族抜き
C- 余り
BD- ダウンロード対策
個人的に使われると困るワイルドボルトカプ・コケコを考慮されにくいスカーフ型でしました。最終盤だけの記録だと、選出したときの勝率が8割を超えていて全く読まれない最高のポケモンです。チョッキを着て舐めて居座ってくるカイオーガやダイジェットを積んで抜かれないと思い込んでいるイベルタルやホウオウを数多く破壊しました。フィールドのおかげで想定以上の火力があり、このポケモンをエースとして選出することもよくありました。
技構成は便利な電気技2つと悪ウーラオスに打つマジカルシャイン、地面タイプにあわせるとんぼがえりを採用しています。両刀にすることでダイマックスしたときに受け寄りのパーティを楽に倒せるのがよかったです。ソルガレオがヌオーに勝てないのでくさむすびが恋しかったですが外す技がありませんでした。
素早さが高いポケモンにスカーフを持たせるのが好きなのですがこのポケモンは初手の偵察、ダイマックスエース、終盤のスイーパーまで器用にこなしてくれました。もっと動きやすいようにクッションとなれるポケモンと組み合わせるとさらに強かったかもしれません。
選出率5位 42.31%
霊獣ランドロス
持ち物:オボンのみ
特性:いかく
性格:わんぱく
技構成:じしん/そらをとぶ/がんせきふうじ/つるぎのまい
実数値(努力値):196(252)-165-154(236+)-*-100-114(20)
調整意図:
H- 特化
S- +1で最速ウツロイド抜き、遅い霊獣ランドロス抜き
B- 余り
文句なしの一般枠最強ポケモンです。エースバーンやホウオウに受け出ししながら切り替えしていけるのは唯一無二の性能で何度も助けられています。前期も霊獣ランドロスを使っていますが、ダイジェットを使えるランドロスがここまで強いことを改めて痛感しました。
素早さに少し割くことでミラーに有利になれるようにしました。同じようなランドロスの上を取れることが多かったのでこの調整は正解でした。
このポケモンも前述のカプ・コケコ同様、物理のクッションからエースまでこなす役割の多いポケモンでした。たぶん竜王戦環境では毎シーズンお世話になると思います。これからもよろしく。
選出率1位 69.23%
カプ・レヒレ
持ち物:こだわりメガネ
特性:ミストメイカー
性格:ひかえめ
技構成:なみのり/ムーンフォース/ちょうはつ/トリック
実数値(努力値):159(108)-*-137(12)-149(164+)-151(4)-133(220)
調整意図:
HB- 陽気こだわりハチマキあんこくきょうだを97.3%で2耐え
S- 準速80族+1
C- 余り
ソルガレオを状態異常の不運から守ってくれる守護神です。調整はよくあるこだわりメガネカプ・レヒレの一般的なものでやはり完成された強さがありました。この型が流行りすぎてもはや想定外とはいえませんが、それでも一貫性のある高火力水フェアリーの範囲は強力でした。
自分の構築によくいる水フェアリー枠は前期はアシレーヌを採用していましたが、前期ほどのサイクル環境ではなくなりクイックターンがそこまで機能しなくなったのでカプ・レヒレの採用です。トリックちょうはつによる強烈な起点作成ができる器用さはアシレーヌにはない強みですね。
最終盤、構築単位でナットレイが非常に重いためウーラオス耐性+炎打点のあるフェアリーシルヴァディをこのポケモンの代わりに採用しようか迷いましたが、さすがに汎用性を欠くので見送りました。拘ってしまうのでザシアン軸に対して甘い行動が許されないのが難しいところですが、それ以外は文句なしの性能でした。
選出率3位 50.00%
ドラパルト
持ち物:たべのこし
特性:すりぬけ
性格:おくびょう
技構成:たたりめ/おにび/ひかりのかべ/みがわり
実数値(努力値):195(252)-*-109(108)-121(4)-113(140)-139(4+)
調整意図:
HB- やけどしたラグラージのじしん+クイックターンをみがわりが耐えてほしい
HD- 無振りサンダーのぼうふうを壁下でみがわりが耐える
S- 遅いザシアン抜き
調整はS17で最終6位を達成されたサックー様のものを拝借しています。
ソルガレオ≒日食ネクロズマであることに気付いたので構築記事を読み漁っているとこのポケモンに辿り着きました。このポケモン、ガチの天才調整です。調整意図にあるラグラージや硬いサンダーだけでなく、構築単位で重いロトムやヌオーに強く、さらに初手ダイマもみがわりで枯らすことができる有能っぷりです。特に初手ダイマサンダーにひかりのかべを合わせるのが強力で、ソルガレオ引きからめいそうで起点にできます。サンダーにはとりあえずひかりのかべが安定になるのが強かったです。
ただの起点作成ポケモンかと思いきや、みがわりたたりめで相手を崩すほどの性能あり、低速寄りの構築はこのポケモン1匹で詰んでいることが多くありました。型が無限にあるのがドラパルトなので何をしてくるかわからないのが最大の強みですね。おにびの命中にさえ目を瞑ればとても使いやすいポケモンでした。
選出率4位 46.15%
ガラルファイヤー
持ち物:カゴのみ
特性:ぎゃくじょう
性格:ひかえめ
技構成:もえあがるいかり/ぼうふう/わるだくみ/ねむる
実数値(努力値):191(204)-*-111(4)-147(108+)-146(4)-134(188)
調整意図:
H- 16n-1
S- 準速80族+2
C- 余り
前期はディアルガの裏エースとして採用しましたが、今期はソルガレオの相方を務めてもらいました。なぜか自分が使う禁止伝説と相性がいいのは運命的なものを感じます。このポケモンも霊獣ランドロス同様、ダイジェットがあるとめちゃくちゃ性能が跳ね上がります。実質イベルタルなのでデスウイングください。
この構築唯一のダイマックス前提ポケモンなので飛行技はぼうふうを選択しました。素で打つことはなかったので正解でした。
このポケモンを使うときのコツですが、黒バドレックス入りには受け駒として使うといいと思います。相手は必ずガラルファイヤー受けを用意して引いてくるので、そこ釣り交換を合わせる、もしくはねむるで体力管理をすると有利に立ち回ることができます。
本当はとんぼがえりを採用したいのですが、前期同様エースとしての性能を欠きたくないので見送りました。そこは強気に釣り交換することで解決とします。見た目が非常にかっこよく、爆発力のあるポケモンなので使っていてとても楽しいのがいいですね。
選出率6位 30.77%
【選出/立ち回り】
メジャーな禁止伝説ポケモンに対する選出と立ち回り、構築相性を簡単に書いていきます。
ザシアン軸
@1 有利
ソルガレオでザシアンを起点にすることを考えます。一度ダイスチルを積めればザシアンの攻撃はカスみたいなダメージしか入らなくなります。
カイオーガ軸
@1 微有利
カプ・コケコで様子見をしながら自身かソルガレオを通していきます。遅いカイオーガが多かったのでソルガレオが動きやすかったです。ナットレイがいるときはドラパルトでテンポを取っていきます。
日食ネクロズマ軸
@1 微不利
今期かなり数が多かった印象です。ドラパルトかカプ・レヒレで全力で足止めを図ります。エースは誰を選出してもそれなりに戦えますが、めいそうアシストパワーはソルガレオでTODします(1勝1敗)。
イベルタル軸
@1 微有利
イベルタル使いは初手イベルタルなのでカプ・コケコで有利対面を作り続けます。ガラルファイヤーで積むかカプ・コケコを大事にすれば有利に戦えます。
ホウオウ軸
@1 有利
いのちのたまホウオウ+受けが多かったのでカプ・コケコがウキウキしていました。霊獣ランドロスはホウオウの攻撃をちょうどオボンのみ圏内くらいで耐えるので体力を多く確保することができて有利に立ち回ることができました。たぶん全勝しています。
白バドレックス軸
@2 微有利
火力耐久共にすさまじい白バドレックスですが、ソルガレオで落ち着いて立ち回ればなんとかなります。ダイスチルで打ち合っていましたがじゃくてんほけん型がいなくて助かりました。白バドレックスを選出された試合は全勝でしたが、されなかった場合はあまり勝てませんでした。
その他の禁止伝説にはあまりマッチングしませんでした。黒バドレックス減りましたよね。
【あとがたり】
ここまでの閲覧ありがとうございます。なんとかソルガレオで3桁に来ることができ、データベースに跡を残せそうでよかったです。「日食ネクロズマの劣化」「不遇」「ただの白いライオン」と揶揄されるソルガレオですが、世間の評価以上の実力を持ったポケモンであると感じています。今回は自分自身の実力不足で500位どまりでしたが、構築自体は弱くないと感じているのでもっと考察されていいと思いました。
今期も今期とて対戦数が圧倒的に少なく、最終日前日3500位からスタートという怠けっぷりでした。そろそろ最終3桁は取り飽きたので序盤からガツガツ潜って順位を上げていきたいところです。
最後になりますが、もしこの記事を読んでくれたソルガレオ使いのみなさま、ソルガレオに興味を持ってくださったみなさま、ぜひ一緒に構築考えましょう。そしてソルガレオの使用率を150位圏内に入れてあげましょう。それでは。