ヒバリのきもち

不思議な歌を作りたい

S25 最終845位 陽炎ヴァクロム

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ヒバリと申します。
S25(2回目の竜王戦ルール2期目)で使っていた構築を紹介します。
順位は高くないですが、真剣に取り組んだなら何位でも構築記事を書いて自身の成長につなげようと思います。
最終日一日で構築を作成し、対戦していたので完成度が低いです。

【結果】

TNヒバリ:最終845位 レート1834
今期は時間がなかったため1ROM特攻です。

【コンセプト】

誰も知らないポケモンで崩す
対面操作技、緩めのタイプ受けサイクルから積みエースを通す

【構築経緯】

0.シーズン最終日までソルガレオ軸アローラ統一パで遊んでいたが、25000位まで落ちてしまいこのまま終わるのは悔しいので新たに構築を組むことを決意
1.炎シルヴァディが相手から見えないザシアン軸への崩し/展開補助になることに気が付いたので採用
2.シルヴァディのサポートを最大限生かせる禁止伝説を探した結果、ゼクロムがこれに該当したので採用
3.ゼクロムと相性補完のいいテッカグヤを採用
4.ゼクロムが誘う地面タイプに強く、対面操作でエースに繋ぐことができるアシレーヌを採用
5.電気の一貫を切れてエースになれる霊獣ランドロスを採用
6.ザシアン、ゼルネアス軸への勝率を引き上げるためにメタモンを採用
以上で構築が完成しました。詳しくは個体解説で述べます。

【個体解説】

シルヴァディf:id:lark_hearts:20220101095920p:plain

持ち物:ファイヤーメモリ
特性:ARシステム
性格:のんき
技構成:マルチアタック/くさのちかい/すてゼリフ/でんじは
実数値(努力値):195(196)-123(60)-161(252+)-115-115-103(-)
調整意図:
 HB- A特化ザシアンのきょじゅざん+インファイトを大体耐える
   A特化ザシアンの+3インファイトを75%で耐える
 A- H252振りB-1ザシアンをマルチアタックで62.5%で落とせる

もはや相棒枠でしょうか。s23で毒シルヴァディを使ってからこのポケモンのことが大好きになりました。今期は補完としての採用ではなく、構築の軸として採用しています。このポケモンはザシアンに後出しから勝つことができ、裏のヌオーラグラージに草技を放てる固有の性能を持ったポケモンです。これができるポケモンの中で最も読まれづらく、かつすてゼリフによるエースの展開補助が行えるのが炎シルヴァディです。くさのちかいを読んでくるプレイヤーは本当に一人もおらず、想定通りの活躍をしてくれました。

技構成はでんじはの枠をもう少し考察できればとよかったと反省しています。でんじはを打つターンによくサンダーを後投げされたので、れいとうビームやこごえるかぜにした方が強かったかもしれません。

調整先であるザシアン軸に対して絶対の安心があり、選出しなかったのは1度だけです。炎タイプのザシアン受けならウインディでよくない?という声も聞こえてきそうですが、草打点やすてゼリフ、何より相手から見えないザシアン対策であるという風に差別化は十分できています。シルヴァディという枠を超えた、ザシアン対策のポケモンとしてもう少し認知されてもいいと感じるほどに強力でした。シルヴァディを出すたびに相手が何タイプかを調べている間が、シルヴァディ使いにとって最高にエクスタシーです。一応、下に炎シルヴァディと同時に採用されているポケモンを載せておきます。自分はバンギラスは使っていないので世界のどこかに炎シルヴァディを使っていた人がいるようです。

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選出率6位(32.56%)

ゼクロムf:id:lark_hearts:20220101095925p:plain

持ち物:いのちのたま
特性:テラボルテージ
性格:ようき
技構成:らいげきげきりんりゅうせいぐんりゅうのまい
実数値(努力値):175-202(252)-140-126(-)-121(4)-156(252+)
調整意図:
 AS- 特化
 D-あまり

この構築のエースです。炎シルヴァディがザシアン軸に対して有利展開を作れることに気付いたので、対面ではザシアンに勝てないけど、一回積むことができれば勝てる禁止伝説を探した結果、ゼクロムに辿り着きました。すてゼリフから展開してりゅうのまいを積んで全員ぶち抜きます。サンダーを起点にできるのは唯一無二で、構築でサンダーを誘うように組んでいるのでかなり決まりました。

4枠目の技にはりゅうせいぐんを採用しています。主に地面タイプの交換読みに合わせて打ちます。げきりんはなるべく打ちたくないので使う機会はかなり多かったです。ダブルウイングやボディプレスを採用しているゼクロムも散見されましたが、ダイマしなくても使いやすいドラゴン技が欲しかったので見送りました。

1日使ってみて、このポケモンの最も強いと感じた点は選出誘導力です。ゼクロムが選出画面にいるだけで相手は地面タイプやナットレイの選出を半強制され、ゼクロムに積まれないような立ち回りを取ってきます。そこを突くようにあえてゼクロムを選出せずに後述のポケモンを通す、といったプレイングを多くしました。いっそボルトチェンジなどを採用して裏のエースに繋ぐ型を考察しても面白いと思います。それでもやっぱり一度積んだときの突破力がすさまじく、相手に辛い択を押し付けることができる強力なポケモンでした。

選出率2位タイ(55.81%)

テッカグヤf:id:lark_hearts:20220101095923p:plain

持ち物:パワフルハーブ
特性:ビーストブースト
性格:ひかえめ
技構成:エアスラッシュ/メテオビーム/やどりぎのタネ/みがわり
実数値(努力値):189(132)-*-123-154(100+)-124(20)-113(252)
調整意図:
 HB- ようきエースバーンのいのちのたまキョダイカキュウ最高乱数以外耐え
 HD- ひかえめサンダーのいのちのたまダイサンダー確定耐え
 C- 余り
 ダウンロード対策のため努力値4余り

調整は実況者のいろは様のものを拝借しています。

【環境メタ】新型『テッカグヤ』でサンダーをカモり続けた結果、ランクが爆速で上がりました!!【ポケモン剣盾】 - YouTube

命中不安が嫌なので本当は使いたくなかったやどみがパワフルハーブ型を採用しました。が、どうして今まで使うのを避けていたんだろうというくらいに強力でした。メテオビームによるエースから、やどみがの嵌めまで役割の多いポケモンです。ナットレイ対面は裏のサンダーに向かってメテオビームをぶっぱなします。今期の最終戦ハピナスを嵌めてTODして勝ちました。この型は多くの人が記事にされているのであまり書くことがありませんが、これがテッカグヤの結論だと考えています。

選出率5位(34.88%)

アシレーヌf:id:lark_hearts:20220101095927p:plain

持ち物:とつげきチョッキ
特性:げきりゅう
性格:れいせい
技構成:うたかたのアリアムーンフォースシャドーボールクイックターン
実数値(努力値):187(252)-94-126(252)-161(4+)-136-72(-)
調整意図:
 HB- A特化悪ウーラオスのあんこくきょうだを97.3%で2耐え
 C- あまり

自分の構築のレギュラーになりつつある水フェアリー枠です。HBにがっつりと努力値を割くことで対面性能を引き上げました。やはりクイックターンが強く、1ターンでサンダーにゼクロムを合わせてそのまま積んで勝ち、という実質1ターンキルを決めた試合がいくつかあります。カプ・レヒレはミストメイカーが邪魔なので見送りです。

今期はシャドーボールを採用してみました。舐めて居座ってくる黒バドレックスやヌケニンを葬ることができたので満足です。特に黒バドレックス軸はアシレーヌ激重なのでかなり有利に立ち回ることができます。

やはりとつげきチョッキとB振りによる数値の高さが魅力で、見た目は別に好きじゃないけど性能は大好きな最高のビジネスパートナーです。きあいのタスキ型やイバンのみ型も散見されますが、自分にはこの型しか使えません。

選出率4位(53.49%)

霊獣ランドロスf:id:lark_hearts:20211201064448p:plain

持ち物:ラムのみ
特性:いかく
性格:ようき
技構成:じしん/そらをとぶストーンエッジつるぎのまい
実数値(努力値):164-197(252)-110-*-101-157(252+)
調整意図:
 AS- 特化
 D- あまり

文句なしの一般枠最強ポケモンです。まさかの3期連続採用です。今期はカバラグにストレスフリーに戦えるようにラムのみを持たせて使ってみました。なんとなくASで採用しましたが、ゼクロムテッカグヤなど前のめりなポケモンが多かったのでクッションにもなれる耐久型にしてもよかったかもしれません。ただ、このポケモンは特性タイプが優秀すぎてどんな型でも活躍できますね。

選出率2位タイ(55.81%)

メタモンf:id:lark_hearts:20220101100037p:plain

(ちっちゃいアイコンしか見つかりませんでした。)

持ち物:こだわりスカーフ
特性:かわりもの
性格:
技構成:へんしん
実数値(努力値):155(252)-*-*-*-*-*
調整意図:
 H- 特化

人生で初めてスカーフメタモンを使ってみました。はじめはたまに選出できればいいかなと考えていましたが、使い慣れてくるとこのポケモンの強みが分かってきて、終盤はかなりの頻度で選出していました。ザシアンヌオーには、ヌオーをシルヴァディで削ってしまえばメタモン(ザシアン)が通るのでかなり安定していました。悪ウーラオスに受け出しできたり、要塞ポケモンをパクってTODしたり、メタモンをどう通すか、という勝ち筋を考えるのが使ってて楽しかったです。

選出率1位(67.44%)

【選出/立ち回り】

メジャーな禁止伝説ポケモンに対する選出と立ち回り、構築相性を簡単に書いていきます。今期はあんまり考察できていないので立ち回りがふわっとしています。

ザシアン軸

f:id:lark_hearts:20220101095920p:plainf:id:lark_hearts:20220101100037p:plain@1 五分五分

シルヴァディでザシアンとその裏を削り、メタモンを通します。早朝にメタモンのきょじゅうざんを耐えるザシアンに2連続でマッチングし心が折れていました。エースはカバラグがいればランドロスを、いなければゼクロムを選出します。

カイオーガ

選出パターンなし 微不利

ナットレイが鬱陶しくてゼクロムをうまく通すことができませんでした。テッカグヤでメテオビームをかまして全員倒してもらいます。カイオーガに明確に有利なポケモンがいないので厳しかったです。数が多かったのに安定して戦うことができなかったので、プレイング/構築を見直す必要がありそうです。

イベルタル

f:id:lark_hearts:20220101095927p:plainf:id:lark_hearts:20220101095923p:plain@1 有利

アシレーヌクイックターンから展開します。イベルタル+受けが多かったので、テッカグヤ有利対面メテオビームでイベルタルがごっそり削れます。テッカグヤダイマックスを切りたくなりそうな試合が多かったので、ゼクロムは選出しないこともありました。最終日は6戦全勝です。

ムゲンダイナ軸

f:id:lark_hearts:20220101095956p:plainf:id:lark_hearts:20211201064448p:plain@1 微不利

初手メタモンでムゲンダイナに合わせ、技構成をチェックして展開を考えます。ダイマックスほうを耐えてくるようなアタッカームゲンダイナは無理です。

日食ネクロズマ

f:id:lark_hearts:20220101095927p:plainf:id:lark_hearts:20220101095923p:plain@1 微有利

アシレーヌネクロズマ交代を誘い、テッカグヤで嵌めます。今期あまり数が多くなかったので勝ち星を稼げませんでした。

ゼルネアス軸

f:id:lark_hearts:20220101095927p:plainf:id:lark_hearts:20220101095956p:plain@1 有利

アシレーヌでジオコントロールを誘い、メタモンを通します。壁ゼルネアスは壁張り役もメタモンでコピーします。3戦全勝です。

その他の禁止伝説にはあまりマッチングしませんでした。ゼクロムミラーには負けました。

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。今期は本当に忙しく、最終日しか本格的に取り組むことができなかったので1日で25000位から3桁まで上げ、レートを300盛るというかなり無謀なことをしていました。それでも最終盤は勝率が安定してきて、最後の13戦11勝、3桁チャレンジを一発で通すという勝負強さを見せました。ちなみに時間がめちゃくちゃギリギリで、最終戦はAM8:52に終了しています。あと一日あれば多分1900には届いてたと思いますが、忙しさを勝てなかったことの理由にしてはいけません。今後も精進します。

構築に関して、使ってみたかった炎シルヴァディゼクロムを使うことができてよかったです。ただ、ゼクロムはなんの捻りもない定番の型で使用してしまったので来期は面白い型の禁止伝説を使いたいです。本当はソルガレオ軸アローラ統一を使って「アローラの初日の出」という構築記事を書きたかったのですが、正夢にはなりませんでした。いつかリベンジします。

最後になりますが、シルヴァディに興味を持ってくださった方、一緒にこのポケモンを研究しましょう。18タイプもあるのでしばらくは飽きない最高のおもちゃですよ。それでは。