ヒバリと申します。
S27(禁止伝説2体まで1期目)で使っていた構築を紹介します。
【結果】
TNつぐみ:最終531位 レート1862
【コンセプト】
型の誤認を誘い、相手の考慮外からの勝ち筋を掴む
緩いタイプ受け/数値受けサイクルからエースを通す
【構築経緯】
0.前期の構築の使用感がよく、環境に合わせて改良することでまだ戦えると判断したためこれをベースに構築を組むことにした
1.みがわりを搭載したホワイトキュレムが択を解消できて強力であると閃いたので採用
2.ホワイトキュレムの性能を引き上げるカプ・レヒレを採用
3.ホワイトキュレムの苦手なエースバーンに強い霊獣ランドロスを採用
4.ザシアンを上から殴れてエースになれるエースバーンを採用
5.ザシアンにスリップダメージを与えることができ、ゼルネアスに強めなソルガレオを採用
6.ここまでで通りのいい黒バドレックスに強いノーマルシルヴァディを採用
以上で構築が完成しました。詳しくは個体紹介で述べます。
【個体紹介】
ホワイトキュレム
調整意図:
H 16n+1
C だいちのちから+ゴツゴツメット3回でカイオーガのしおふき耐えザシアンを最低乱数以外で1発
S 準速80族抜き抜き
HB みがわりがアナライズイカサマを最高乱数以外耐え
D 打ち合える範囲を広くするためにあまり
禁止伝説枠①。前期使用感のよかったホワイトキュレムを、2点改良して今期も使うことにしました。改良点1点目はクロスフレイムをだいちのちからに変更したことです。理由は今期からさらにカイオーガが増加すると考え、ダイアースがある方が打ち合いに強くなるためです。副産物として、ディアルガ/バンギラスへの打点になったり、メタモンにコピーされたときに特防が上がっているとみがわりを残せるようになります。改良点2点目はAの個体値を下げ、Bに努力値を割いたことです。これによりポリゴン2のイカサマをみがわりが耐えるようになるので、かなり有利な状況を作ることができます。(このA0キュレムはフォロワーの方から頂きました。ここでお礼とさせていただきます。)
トップメタであるザシアンカイオーガに打点を持つので今期も強いだろうと思っていましたが、型がばれているのか前期ほどの制圧力は感じられませんでした。ぜったいれいどを撃たせてくれるようなポケモンを選出されることも少なく、旬を過ぎてしまったポケモンなのかもしれません。ただ、フリーズドライ+だいちのちからの技範囲は環境に刺さり続けるはずなので、またどこかで使いたいと思わせる性能をしています。
選出率1位 80.95%
カプ・レヒレ
調整意図:
H 最大
S 準速テッカグヤ抜き
B あまり
水フェアリー枠。前期の調整があまりにも使用感がいいのでそのまま採用しました。持ち物のウイのみは意外と発動機会が多く、今期多く見られたホウオウや悪ウーラオスを相手にサイクル戦をしていると効果的に働きました。自分はカプ・レヒレには水タイプであることを望んでいるので水タイプの安定打点であるなみのりを搭載しています。ただ、今期の前のめりな環境にはリフレクターやひかりのかべなどの方が合っていたのかなと思います。それでも、固有の性能を活かして今期も活躍してくれました。ザシアン軸に投げるときは、しぜんのいかりを躊躇わずに打つことがこのポケモンをうまく使うコツだと思っています。
選出率2位 61.90%
霊獣ランドロス
調整意図:
H 最大
S 前々期1位のホウオウ抜き、ミラー意識
B あまり
ランドロス枠。いつも通りHBつるぎのまいランドロスを今期も採用しました。物理受け、サポート、エースと様々な役割をこなすことができるポケモンですが今期はエースバーンがあまり多くなかったこと、カイオーガや特殊イベルタルなど苦手なポケモンが多かったことなど、これまで通りの活躍が難しく思えました。この構築にはステルスロックが足りないとずっと感じていたので、ASきあいのタスキなどで採用してもよかったかもしれませんがそれを試す時間がありませんでした。それでも、相手のランドロスに強いランドロスというだけで価値は非常に大きいと感じています。
選出率4位 45.24%
エースバーン(通常個体)
調整意図:
AS 特化
D ダウンロード対策
今期のこだわりスカーフ枠。前期はウルガモスを採用していた枠ですが、バンギラスが少し重いこと、とんぼがえりの火力が欲しかったことなどを考慮してエースバーンに変更しました。環境にこだわりスカーフのエースバーンが少ないこともあり、かなり自由に動くことができました。
技構成は当たれば強いかえんボール、高火力のとびひざげり、とんぼがえり、そしてコートチェンジを搭載しました。このポケモンにダイマックスを切ることが多く、スカーフポケモンに必須と考えているダイウォールになれるこの技は非常に強かったです。他の変化技の選択肢はメロメロやバトンタッチなどが挙げられるでしょうか。個体はダイバーンが打てる通常個体を選択しました。これによりダイウォールダイバーンダイウォールで火力と素早さを確保できます。この動きは前期で強いことを学んでいたので経験が活きていました。
しかし、一つ問題点がありました。それはこのポケモンの圧力が高すぎて、ホワイトキュレムの役割対象であるポリゴン2やラッキーなどの受けポケモンがあまり選出されないことです。もちろん、このポケモンのおかげで勝てた試合も多いのですが、特殊受けを誘って崩すという構築のコンセプトを乱すポケモンでもあったので、もう少し検討すべきでした。
選出率5位 42.86%
ソルガレオ
調整意図:
H 16n-1
B ザシアンに受け出す回数を増やすために最大
S 麻痺したこだわりスカーフカイオーガ抜き
AD あまり
禁止伝説枠②であり、今期のゴツゴツメット枠。前期はドータクンを採用していた枠ですが、タイプが全く同じという理由で、また昔使っていた愛着と信頼があるという理由でソルガレオを採用しました。物理耐久は非常に硬く、ザシアンの攻撃を何度も受け止める赤いたてがみは非常に頼もしかったです。特殊耐久もそれなりにあり、ゼルネアスのジオコントロールにぎりぎり後出しが間に合い、ダイマックスを切りあえば有利な乱数で殴り勝つことができます。耐久がかなり高く、クッションとしての役割を全うしてくれました。
技構成は安定打点のメテオドライブ、構築の素早さを補うでんじは、体力管理のあさのひざし、そしてマジカルフレイムを搭載しました。このマジカルフレイムがこのポケモンの最大の魅力であり、日食ネクロズマとの差別化点です。ソルガレオはばんのうがさを持っていないとカイオーガザシアンに安定しないと思われがちですが、この型は少し違います。ソルガレオvsザシアン(裏にカイオーガ)対面、このマジカルフレイムが安定になり、有利なサイクルをすることができます。また、他にも後投げされるサンダーやイベルタルに刺さったり、エアームドやアーマーガアへのびっくり打点になったりとかなり活躍してくれました。
数シーズン前にこのポケモンを使っていましたが、それがこんな形で再会できたことを非常にうれしく思います。見た目も性能もとても好きなのでまたいつか使います。数日前にテレポートソルガレオが話題になっていましたが、ゴツメソルガレオもまだやれます。
選出率3位 47.62%
ノーマルシルヴァディ
調整意図:
S だいたいのホウオウ抜き
A だいばくはつでH振りカイオーガを最高乱数以外で1発
HD HPを確保しつつなるべく特殊耐久を高く
B あまり
相棒枠。構築全体で黒バドレックスが重いのでその対策として今期はノーマルタイプで採用してみました。さらにとつげきチョッキを持たせることで汎用的な特殊へのクッションとなり、かなり扱いやすかったです。カイオーガくらいの火力なら余裕で耐えて切り返していけるので、いつものピンポイント採用ではなくさまざまな相手に選出できる便利なポケモンでした。
技構成は最高火力かつ起点回避のだいばくはつ、黒バドレックスに打つかみくだく、ホウオウに打ついわなだれ、便利技のとんぼがえりを搭載しました。はじめてだいばくはつを覚えたシルヴァディを採用しましたが、思ったより火力があり好感触でした。技範囲は無限なので、構築に合わせてカスタマイズできるのはやはりこのポケモンならではの強みです。
どうせとつげきチョッキを持つならしんかのきせきタイプ:ヌルでもよくない?という声も聞こえてきそうですが、タイプ:ヌルはだいばくはつもかみくだくも覚えないので差別化は容易です。シルヴァディを使うのは今期で4回目なので、そろそろTNヒバリのシルヴァディはメモリ型だぞと警戒していただけたら嬉しいのですがどうだったのでしょうか。
選出率6位 21.43%
【基本選出】
@1
ホワイトキュレムとカプ・レヒレでサイクルをしつつ、どこかでエースを通します。やはりこの2体はどんな環境でも相性がいいと感じました。
【重いポケモン】
イベルタル
ホワイトキュレムを使っていてイベルタルが重いのは問題ですが、イベルタルが硬すぎてダイアイスでワンパンできないので不利です。ステルスロックを採用できていれば違ったかもしれません。
日食ネクロズマ
前期はウルガモスで破壊していましたが、今期はエースバーンなので普通に攻撃を耐えられて返り討ちにあっていました。イベルネクロには択通さないと基本的に勝てません。
ルギア
じゃくてんほけん型が無理です。少ない試行回数でぜったいれいどを当てるしかありません。
ドラパルト
普通にいのちのたアタッカーが無理です。ソルガレオでダイマックスを合わせるしかありません。
【あとがたり】
ここまでの閲覧ありがとうございます。今期は2つの構築を考えていたので練度が低かったこと、事情により2週間しかポケモンに取り組めなかったことなどから考察が足りておらず、思うような結果が残せませんでした。自分はいつも最終盤にレートを上げるタイプなのですが、レート2000に到達する人は月のかなり早い段階で上位にいるので来期は自分もそのようにしたいです。具体的には20日までに2ROM1800を目標にします。Twitterを見ていると、自分と近い実力だと思っていた人が続々とレート2000を達成されていて非常に悔しいです。自分もそれに続けるように精進します。
構築に関して、自分の好きな前期の構築に、好きなポケモンであるソルガレオを加えて対戦することができて楽しかったです。見た目の偏差値が非常に高い構築になり愛着があるので、残りの6か月どこかでリベンジしたいです。
最後になりますが、シルヴァディを使い始めて4期目、ついに切り札であるノーマルシルヴァディを使用してしまいました。剣盾環境があとどれだけ続くのか分かりませんが、今後どのようなシルヴァディを使えばいいのでしょうか。何も案がありません。それでは。