ヒバリのきもち

不思議な歌を作りたい

【SVs6】最終486位 レート1945 天啓・初代統一

ヒバリと申します。
S6で使っていた構築を紹介します。今期は時間がなかったのでゆるめのシーズンでした。

【結果】

TN:Able to Fly 486位/レート1945

【コンセプト】

初代統一で遊ぼう

【構築経緯】

0.構築の組み始め

今期使ってみたいパーツを構築記事やポケ徹とにらめっこしながら何体かリストアップしてみると、初代のポケモンが多く挙がったので初代統一で戦えるのではと思い組み始めました。

さて、初代のポケモン一覧を眺めていると強みとして:

(0-1)カイリューを使える
(0-2)いかく2体による疑似的な数値の高さ
(0-3)きあいのタスキ適性のあるポケモンが複数体存在する

主にこの3点があります。これより、”強いカイリューを強く使う対面構築”を構築のフォーマットとしました。鋼/フェアリー/地面にまともなポケモンがおらずサイクルをするのは無理があると感じ、なるべく対面での殴り合いを意識した調整を考えました。

1.強いカイリューの模索

まずは強いカイリューを考えます。初代統一をする上でカイリューを受け型で採用してしまうとどうしても構築のパワーが落ちるので、火力に振り切った型を考察しました。また、なるべく多くの試合で選出したいので対応範囲を最大限にすることを目指しました。そこで、1舞できてしまえば多くの相手を抜き去り高火力広範囲を押し付けることができる、最速フェアリーテラスアンコールカイリューを採用しました。最速にすることでブーストエナジー以外ほとんどのポケモンの上を取り、相手の甘えた行動をアンコールで縛れる役割の広さに着目しました。

2.いかく2体の決定

初代ポケモンの強みとして、数値の高いウインディギャラドスが強力な特性であるいかくを持つことにあると考えました。この2体はパオジアンに強く、カイリューの動きやすい対戦を再現してくれると思い採用を決めました。

まずウインディですが、対面で殴り合うことを構築のコンセプトとしているので火力を出す型を考えました。前期の構築記事を見ているとノーマルテラスハチマキウインディの縛り性能に魅力を感じたので採用しました。ウインディはクッション型も存在するポケモンなので高火力を考慮されにくい点が強みです。

次にギャラドスは、上の2体では相手したくないディンルーとヘイラッシャに勝てるようにゴツメちょうはつギャラドスを採用しました。電気技以外でワンパンされにくいポケモンなので初手性能が高く、でんじはによるカイリューへのサポート性能を期待しました。

3.タスキ枠の決定

次に対面構築の軸となるタスキ枠を検討しました。初代のポケモンは意外とタスキ適性のあるポケモンが多く、オコリザル/ダグトリオ/パルシェンなどオンリーワンの性能を持つポケモンがそろっています。ただここまで3体が物理に寄っており、素早さも早くなかったので今回はみちづれアンコールゲンガーを採用しました。他のタスキ枠と明確に異なるのは2手目に出して強い点です。高い素早さと無効タイプの多さからみちづれアンコールで相手に択を押し付けてカイリューの起点を作る動きが採用理由になりました。他にも初手のコノヨザルやイダイナキバに強く、先制技がなくとも初手のタスキミラーで数的有利を取れる性能を評価しています。

4.崩し枠の決定

ここまでで対面的な動きをするポケモンたちを採用できたので、相手のサイクルを崩すポケモンを考察しました。求める要素としてはカイリューが誘うキョジオーン/ヘイラッシャを起点に全員ぶちぬくことです。そこで特攻に努力値を割いた草テラバーストみがわりパルシェンを採用しました。パルシェンはもともとの防御が高いのでしおづけをみがわりが耐えることができ、攻撃<特攻とすることでからをやぶるから両刀の範囲で殴っていくことができます。このポケモンの一般的な型はカイリューと苦手な範囲が被っているので、型をずらすことで誘って倒すイージーウィンを期待しました。

5.補完

ここまでで相手のテツノツツミ/ウォッシュロトム/チオンジェンが重いため、補完枠で対策をすることにしました。そこで、虫テラバーストチョッキサンダースを採用しました。初代ポケモンにしてはブイズならではの数値の高さがあるので耐久に割く余裕があります。このポケモンを選出するときだけサイクル選出になりますが、ウインディギャラドスがサイクル適正があるので、補完枠ではありますが構築にフィットする選出率の高いポケモンになりました。

以上で構築が完成しました。詳しくは個体解説で述べます。

【個体紹介】

カイリュー

この構築の軸でありエースのカイリュー初代統一であれば使わない理由がないポケモンです。カイリューをなるべく多く選出することが勝率に影響すると思っているので、フェアリー+地面の広範囲を持たせることにしました。さらに最速にすることで1舞で抜ける範囲を増やし、とにかく選出画面で選出を渋らない調整にしています。

特筆すべきは5/30のアップデートにより突如解禁されたせいれいプレートです。この日まではちからのハチマキを持たせていましたが、基本的にテラバーストで攻撃していくポケモンなのでこのアップデートは大幅な強化と言えます。具体的には無振りハバタクカミが乱数から確定1発になったり、HBディンルーへの確定数がずれたりします。解禁が最終日直前ということもありあまりダメージ計算はできていませんが、感覚で明らかに強い持ち物だったので即採用しました。今期の構築記事にせいれいプレートのポケモンがどれくらいいるかが楽しみです。

カイリューのおかげで勝ちカイリューのせいで負けるほど依存度の高いポケモンですが、期待に応える活躍をしてくれたと思います。個人的には一番強いカイリューを生み出せたので満足しています。

ウインディ

対面選出のアンカーとなるウインディ読まれない高火力で目の前に通る技を押していく動きが単純かつ強力です。ウインディカイリュー同様アップデートで強化を受けており、だいふんげきを習得しました。だいふんげきは炎技のげきりんであり、フレアドライブと違って反動を受けない点がメリットになります。しかもなぜか接触なのでゴツメを気にしないで殴れます。有利な相手に後出しする機会があるポケモンなので体力管理が重要であり、フレアドライブよりも気軽に押せるのが強かったです。反面、裏にヘイラッシャがいると途端に押しづらくなるので上位互換というわけではないですが、無効にされないのでハチマキ型ならこちらを選択するべきかなと思いました。0.85ハチマキカイリューくらいのスペックはあると思います。

ギャラドス

先発要員としてのギャラドス使い慣れたポケモンであり、環境に刺さっていると思ったので採用しました。初手のパオジアン/ディンルー/カイリューなどに仕事ができ、電気技とフリーズドライさえケアすれば多くの試合で選出できます。ロトムとテツノツツミに対してはサンダースを後出しできるので、いかくと合わせてサイクル選出もできます。構築全体でステルスロックが致命的なので、ちょうはつを覚えるギャラドスは貴重な存在です。

<ゲンガー>

タスキ枠としてのゲンガー。初代では貴重な対面性能の高い特殊アタッカーなので採用しました。もともとレギュAではドラパルトがいなければ強いと言われていたポケモンなので、このルールでは動きやすかったように思います。他のタスキ枠と異なり2番手性能が高いのが異質で、みちづれアンコール択を押し付けてカイリューに繋ぐ動きが強力でした。逆に初手に出すときはコノヨザル入りくらいです。のろわれボディはたまに試合をぶっ壊します。

パルシェン

崩し枠としてのパルシェンヘイラッシャ/キョジオーンを崩すことを考えたときに、みがわりがウェーブタックル/しおづけを耐える、強力な積み技、全抜き性能のすべての要素をパルシェンが満たしていたので採用しました。攻撃<特攻としておくことでテラバーストが特殊技になり、役割対象を大きく削ることができます。草テラスタルの理由はじしんへの耐性を残しながら弱点を突くためです。パルシェンの一般的な型は物理型なので面白いくらい決まります。構築全体で上の2体を誘っているので、パルシェンを出せる試合は勝ち試合くらいのテンションで臨んでいました。めっちゃ強いので試してみてください。

<サンダース>

補完枠としてのサンダース。ボルチェン耐性高い素早さを条件に検索した結果、サンダースが該当したので採用しました。役割対象のロトムはもちろん、サーフゴーやテツノドクガと打ち合って勝てるくらいの性能があります。虫テラバーストはチオンジェンピンポイントです。決めた試合は脳汁ドバドバです。逆に言えばチオンジェンにはここまでしないと勝てません。ちなみにライチュウもこの条件に該当します。あちらはひらいしんが強かったりボルテッカーはじめ物理技が豊富だったりと、一行の余地はあります。

【選出/立ち回り】


vsスタン構築。ギャラドスカイリューの積む隙を作り、削れた相手をウインディで一掃します。一番パワーが出る基本選出です。

vsヘイラッシャ/キョジオーン。バレないようにパルシェンを着地させ、一気に勝負を決めに行きます。パルシェンを使うコツは早めにテラバーストで役割対象を削ることです。

vsロトムロトムの裏に地面タイプがいることが多いので、カイリューで起点にします。

@1

vsコノヨザルとどうしようもない相手。ゲンガーは択を合わせれば不利状況をひっくり返せるので無理やりカイリューの起点を作りに行きます。

【重いポケモン

・キラフロル/デカヌチャン
ギャラドスより早くゲンガーで弱点を突けない起点作成ポケモンが苦手です。この2体を対策するならダグトリオが必要です。

モロバレル
誰も勝てないので最終日4敗しました。

【ほかに試した初代ポケモン

レアコイル

しんかのきせき型の打ち合いに強い型として採用を考えていました。鋼タイプがレアコイルしかいないので必須だと思っていましたが、そもそも初代統一にサイクルをしている余裕はないので解雇となりました。ちなみにジバコイルより優れている点は、チオンジェンと同速なので無理なく上から虫テラバーストを打てるところです。

ベトベトン

とつげきチョッキ型で対面選出用のポケモンとして考えていました。ベトベトンは単体性能が高く、どくしゅで軽い崩しもできるので普通の構築に採用したいくらい強いポケモンでした。ただパワーがないので対面選出をするには心許ないということで解雇しました。

オコリザル

カイリューの起点作成としてきせきステロ型で考えていました。しかしきせきを持ってもコノヨザルと同等以下の耐久しかなく、コノヨザルより優れてるのが相手のコノヨザルに強いという1点のみであり、使っていて面白くなかったので解雇しました。

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。今期は対戦時間が確保できなかったのでお遊びシーズンとなってしまいました。ですがなんとなく選んだ初代統一に愛着がわいてしまい、上位を目指したい欲が出てしまいました。レート2000を達成できなかったのは悔しいですが、コンセプトパーティでも戦えることを証明できたのでよかったです。連勝しているときは統一のハンデを忘れるくらい頼もしいポケモンたちでした。5/30のアップデートによりカイリューウインディが強化されたのもモチベーションに繋がり、恐らく世界で一番上方修正を受けた構築だと思います。今期の構築記事にだいふんげきウインディとせいれいプレートがどれくらいいるかが楽しみです。

好きなポケモンでも工夫すれば勝てる、そんな大切なことを改めて知った1か月でした。それでは。