ヒバリのきもち

不思議な歌を作りたい

自己紹介

ヒバリと申します。
自分のポケモン対戦の経歴について書きます。

【第4世代】

ダイヤモンドで初めてポケモンに触れます。キッズらしく遊んでいました。少し大きくなってから、強そうなポケモンをたくさん育ててはHGSSのバトルタワーで試すのを繰り返していました。タウリンとマックスアップをたくさん飲ませた ピクシー@かえんだま からげんき/コスモパワー/トリック/つきのひかり が最強だと信じていました。

【第5世代】

ホワイトのみ購入。ストーリーを一周しただけで終了しました。

【第6世代】

アルファサファイアのみ購入。ここで3値を知りますがガチ対戦はしていません。厨ポケを使っている人間を見下し、マイナーこそ至高という危険な考えを持つようになります。ハッサムウルガモスすら使わない(使いたくない)マイナー虫統一を組んでファイアローにボコボコにされて飽きたのでやめました。

【第7世代】

ウルトラサンのみ購入。対戦に興味が出始めますが、特にうまくなろうとも思わず、レートがいつから始まりいつ終わるのかも知らないただの動画勢でした。マイナー虫統一を組んでメガボーマンダにボコボコにされて飽きたのでやめました。最高レートは1550くらいです。

【第8世代】

ソードを購入。マイナー一辺倒の思考を捨てます。アシレーヌガオガエンが来たシーズンから本格的にガチ対戦に参入します。ちゃんと最終日まで潜るようになり、考えてポケモンをするようになったのはS11からです。構築と、構築記事を書いたものだけ載せます。

S1-10

気になったポケモンを育ててとりあえず戦ってみました。行けてもレート1700くらいで、そこまで情熱を持っていたわけでもないので最終日に潜り続ける、とかはしていません。スピンロトムばっかり使っていました。

S11 最終715位

突然ポケモン対戦にのめりこむようになります。今はあまり使わないゴリゴリの対面構築です。
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S12 最終2730位

最終日深夜にレート1950くらいありましたが、欲をかいた結果盛大に溶かしました。
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S13-15

s12で勝てなくていじけてお休みしました。

S16 最終460位 

有名な鉄壁ボディプレスディアルガ使いに憧れ、構築をパクっリスペクトしました。初めて構築記事を書いたシーズンです。
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s16 最終460位 パニックディアサンダー - ヒバリのこころ

S17 最終958位

同じ軸のディアルガを使いました。メタモンはせんせいのツメです。
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S18 最終810位

自分の中で、ポケモン対戦におけるロジックが形成されていくようになります。レジロックはぬいぐるみを買うくらいには好きなポケモンです。
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S19 最終290位 

自己最高順位です。冠ルールが一番得意かもしれません。
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S20 最終1482位 

事情により終盤潜れず。それまでの勝率は過去最高によかったです。
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S21 最終713位 

ここら辺からtwitterをはじめます。ディアルガと再会しました。
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S22 最終1192位 

上を目指したのですが溶けました。
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S23 最終556位 

シルヴァディに出会ったシーズンです。
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S23 最終556位 魔界ディアルガと毒シルヴァディ - ヒバリのこころ

S24 最終517位 

フォロワーさんがソルガレオを使っているのを聞いて真似しました。
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S24 最終517位 白夜ソルガレオ - ヒバリのこころ

S25 最終845位 

シルヴァディにドはまりしていきます。1日でレートを300上げました。
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S25 最終845位 陽炎ヴァクロム - ヒバリのこころ

S26 最終147位

自己最高記録を更新したシーズンです。構築の完成度としては最も自信があります。

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S26 最終147位 悪寒ヴァキュレム - ヒバリのこころ

S27 最終531位

S26と同じ軸を使用しましたが、思うように勝てませんでした。

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S27 最終531位 赤日ヴァキュレム - ヒバリのこころ

S28 最終368位

今まではサイクル構築ばかり使っていましたが、展開形の構築も試してみました。

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S28 最終368位 銀海ヴァルギア - ヒバリのこころ

S29

上を目指して溶かしました。

S30 最終167位

はじめて対面構築を使い、使用感のいい構築になりました。

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S30 最終167位 生贄ホウオウダイナ - ヒバリのこころ

S31-S32

溶かしました。ギラティナで勝ちたかった。

S33 最高1920 最終815位

20遠いです。

S33 最高レート1920 紅潮ゼルガレオ - ヒバリのこころ

 

【第9世代】

スカーレット版を購入。

S1 最終1600位

あまり勝てずでした。

S2 最終2000位

もっと勝てませんでした。

S3 最終648位/レート2023

S1をインフレを除いて初のレート2000です。

【SVシーズン3】最終648位 キモカワうらめしや - ヒバリのきもち

S4 最終614位/レート2004

2期連続2000達成となりました。

【SVs4】最終614位 レート2004 禁忌パモカミクエス - ヒバリのきもち

S5 最終110位/レート2093

最高順位/レートを更新。あと1勝。

【SVs5】最終110位 レート2093 王刻ガブツツミ - ヒバリのきもち

【SVs18】最終569位 レート2000 再臨カミグラドレディア

シーズン11ぶりです。ヒバリです。シーズン18で使っていた構築を紹介します。

【結果】

TN:ヒバリ 最終569位 レート2000

【コンセプト】

晴れを活かして押し切る

【構築経緯】

1.対面軸の決定

まずは軸となる禁伝を探します。環境topの禁止伝説が黒バドレックス、次点でミライドンとしたとき、自分の選ぶ禁伝はこの2体に不利を取ってはいけないと考えました。ここでの「不利を取らない」とは、対面なら打ち勝つことができ、お互いのテラスタイプによって相性が逆転しにくいことを指します。となるとお互いに弱点を突き、さらに同速になるミラーとコライドンの選択はありえません。これを踏まえて禁伝一覧を見ていると、とつげきチョッキを持ったグラードンが条件を満たしていたので採用しました。先に言うとテラスタイプは炎にしていますが、地面→炎になったところで黒バドレックスとミライドンに弱点を突かれにくく、一般的な型を想定すると対面勝てる可能性が高い点を評価しました。チョッキグラードンは1on1を制する性能がとても高いので、このグラードンの行動回数をなるべく増やせる構築作りを目指しました。

次に、グラードンを使うとなると全ての要素が噛み合うためハバタクカミを採用しました。地面 / フェアリーの組み合わせはレギュGにおいては攻撃だけでなく防御の相性もよく、ミライドンに対して軸として選出できるレベルでタイプの択を押し付けることができます。ハバタクカミが初手に数的有利を取る→グラードンに引いて古代活性による再利用、の動きが強力だと思ったので、初手置きして強いジャポのみ型で採用しました。

ここまでが対面的に動かして強い2体のため、3体目も同様の性能を持たせて強い対面軸を作ることにしました。ハバタクカミ→グラードンと投げると晴れターンが残っていることが多く、古代活性か葉緑素を持つポケモンから検索します。そこで、タスキを持ったヒスイドレディアが相手のカミツツミを上からワンパンしつつ、アンコールといやしのねがいでグラードンをサポートできることに気が付き採用しました。晴れ状態では基本的に先制で動くことができ、詰めの再現性を高めてくれることに期待しました。

2.禁伝メタと補完

グラードンは実はコライドンに不利なため、引き先を用意する必要があります。ただ不利とは言っても炎テラスしたコライドンには打点があるため、テラスタルを切らせやすいタイプであれば後出し回数は有限でも構いません。初手のカミvsコライドン対面で炎技に引けて切り返しをできる要素を求めると、もらいびグレンアルマが該当したので採用しました。他のコライドン受け枠と異なりタイプ一致で弱点を突け、さらにトリックルームで切り返すこともできます。速い構築に対してグラードンをトリル下で動かす選択肢を取れるため、柔軟な戦い方ができることに期待しました。

ここまで黒バドレックスを対面でしか対処できず、ママンボウなどを絡められるとほぼ負けていることが分かりました。また、グラードングライオンで止まるためそのケアも必要です。そこで、風船ハリーマンが相手のクッションを潰しながら黒バドレックスに有利を取れることに気がついたので採用しました。いかくのお陰である程度汎用的に選出ができ、見た目上一貫している地面を切ることができているため、役割を遂行しやすいと考えました。

ここまでカイオーガを舐めており、数的不利を取ると天候を奪われて敗北に直結するため、カイオーガに後出ししてから高火力でサイクルを崩せるポケモンが必要でした。晴れとのシナジーを考えるとCブーストメガネウネルミナモが該当したので採用しました。カイオーガ+ゴリランダーにぼうふうが一貫しており、晴雨どちらでもパワーを出せる唯一無二性を評価しました。

以上で構築が完成しました。詳しくは個体解説で述べます。

【個体紹介】

1.グラードン

グラードン @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: ほのお
特性: ひでり
性格: いじっぱり
207(252)-220(236)-160-108-110-113(20)
じしん / じわれ / ヒートスタンプ / ロックブラスト
S 無振り91族+2
HD 臆病黒バドレックスのアストラルビットを2耐え
A あまり/11n

本構築の軸です。晴れを軸とする構築のため全試合に選出しました。チョッキによる圧倒的なフィジカルで多くのポケモンに対面で勝つことができます。晴れ下のヒートスタンプの威力は目を見張るものがあり、ほぼノーリスクで一致120技を振れるのは禁伝の中でも珍しい性能です。対して、相手の2体以上に仕事をするのは素早さ的に難しいため、裏のポケモンたちでグラードンの行動回数を増やし、グラードンで多くの相手を倒すことを目標にしました。

SVで新たにコライドンというライバルが登場しましたが、グラードンは劣化と言われているみたいです。1ヶ月間使い続けて分かった差別化要素を以下に示します。先に述べますがグラードンはコライドンと遜色ないくらいのパワーを持つポケモンだと思います。

①テラスタルを切らされる場面が少ない

これが一番大きいです。地面単タイプ+実質水等倍はこの環境でかなり耐性が良く、コライドンと比べてテラスタルを切らないといけない場面がかなり少ないです。具体的には環境トップの特殊アタッカーである ハバタクカミ / 黒バドレックス / ミライドン にはテラスタルなしで対面で勝つことができます。ということは裏のポケモンたちにテラスタルを残せるため柔軟に展開を考えられます。実際はグラードンにテラスを切ることが多かったですが、これはヒートスタンプの火力を上げるための積極的なテラスタルであり、コライドンの受動的なテラスタルとは使い方が全く異なります。

②構築に必須の地面タイプを禁止伝説で賄える

レギュレーションGはミライドンのボルトチェンジイカれているため地面タイプは構築にほぼ必須と言えます。しかもミライドンは1,2番目で数が多い禁止伝説のため、こちらの地面タイプを軸として採用しておかないと頻繁に選出を歪まされることになります。グラードンは軸として採用するだけでこれを解決できるため、コライドンとの差別化と言えます。

③一撃技で物理受けを強引に壊せる

好き嫌い分かれるし自分も好きではないですが、じわれの存在はグラードンを採用する理由になります。とつげきチョッキを持ちながら自然に崩しを行うのはコライドンには不可能です。ほとんどヘイラッシャとママンボウにしか撃っていませんが、選出する理由になるためチョッキ型ならなるべく採用したいです。

グラードンに対応できていないプレイヤーが多く、あまりに過小評価を受けているポケモンだと思います。今後も考察を続けてさらなる結果を残します。

2.ハバタクカミ

ハバタクカミ @ ジャポのみ
テラスタイプ: ノーマル
特性: こだいかっせい
性格: おくびょう
151(164)-67-101(204)-155-155-190(140)
ムーンフォース / いたみわけ / ちょうはつ / でんじは
S 準速135族+3
HB 意地っ張りウーラオスのすいりゅうれんだ99.9%耐え
HD 控え目ミライドンのイナズマドライブ93.5%耐え

レギュGで全く見なくなったジャポカミ。普通にこの環境でもめちゃくちゃ強かったです。この構築は初手パオジアンを誘うため非常に刺さります。晴れ下でミラコラ黒バドに上から動けるため、対面勝ったら交代して最後にスイーパーとして使う動きが強力でした。いたみわけは崩しだけでなく晴れやフィールドのターン調整に役立ちました。地面フェアリーのタイプ相性を形成できるため、グラードン構築にはどんな型であれハバタクカミは必須だと思います。

3.ヒスイドレディア

ドレディア(ヒスイ) @ きあいのタスキ
テラスタイプ: ゴースト
特性: ようりょくそ
性格: いじっぱり
145-172(252)-96(4)-63-95-157(252)
ソーラーブレード / インファイト / いやしのねがい / アンコール
S ようりょくそ発動でSブーストテツノツツミ抜き
A 特化

本構築のクローザーでありMVP。マイナー①。ようりょくそでほぼ全てのポケモンの上から行動できます。動かし方としては、グラードンで3ターン暴れる→晴れが残り2ターンでタスキを盾にドレディアに後出し→いやしのねがいでグラードン回復&晴れ再展開、が鉄板ムーブです。集計はしてませんがこの動きができたときの勝率は8割を超えています。それくらい強い動きです。せっかく頑張って削ったグラードンが全回復するのは相手にとってかなり辛いはずです。ドレディアのおかげでグラードンを雑に後出しできます。また、自主退場はバドレックスの起点にならないので、グラードンが余裕で打ち合うことができます。

加えて、テツノツツミのようにアンコールで積み技を縛ったり、技威力が高いため普通にラス1に出して対面打ち合ったりと、対面選出における詰めの役割を完璧に遂行してくれました。困ったらカミグラドレディアの選出が成立しています。ヒスイドレディアは他にも トリプルアクセル / ねむりごな / はやてがえし / しょうりのまい など、優秀な技をたくさん覚えるため開拓のしがいがある良いポケモンです。

4.グレンアルマ

グレンアルマ @ ゴツゴツメット
テラスタイプ: フェアリー
特性: もらいび
性格: ずぶとい
191(244)-72-167(252)-146(4)-101(4)-96(4)
アーマーキャノン / トリックルーム / ちょうはつ / みちづれ
S チオンジェン、アーマーガア、ガチグマなどを意識して下降補正はかけない
HB なるべく高く

コライドンとザシアンに投げる切り返し要員。マイナー②。カミコライ対面で炎技に引けるもらいびポケモンのうち、コライドンにテラスを切らせて切り返しの技があるポケモンを探したところグレンアルマが該当しました。炎テラスを切らせればグラードンが通るため見た目のエスパータイプは重要です。エスパー打点がないですが、晴れもらいびアーマーキャノンでコライドンが2発で落ちるので十分です。s18で既に記事が上がっているグレンアルマの型を見ると全員トリル+メテオビーム型でなるほどなと思いました。ただ絶対に起点にならない挑発トリル型の方がこの構築には合っていたと思います。

5.ハリーマン

ハリーマン @ ふうせん
テラスタイプ: ノーマル
特性: いかく
性格: いじっぱり
191(244)-148-115-76-111(204)-113(60)
かみくだく / どくばりセンボン / ちょうはつ / どくびし
S 無振り91族+2(グラードンと同値)
A グライオンのみがわりが割れるくらい
H なるべく高く
D 黒バドレックスを意識してあまり

毒撒き&グライオンに投げる枠。マイナー③。レート2000達成時は風船ガラルマタドガスでしたが、シーズンを通して長く使っていたのはハリーマンなのでこちらを紹介します。グラードングライオンが重すぎるため、完封できるポケモンが必要でした。具体的には毒+地面無効ですが、このうち、いかくによって汎用的に選出できるハリーマンを採用しました。グライオンが流行りすぎていろんな構築に存在していたため、グライオンが出されなくても選出できる理由が必要でした。ただ風船を割らないようにサイクルを回すのが難しかったです。

6.ウネルミナモ

ウネルミナモ @ こだわりメガネ
テラスタイプ: みず
特性: こだいかっせい
性格: ひかえめ
201(212)-92-112(4)-194(252)-105(12)-133(28)
ハイドロスチーム / クイックターン / りゅうせいぐん / ぼうふう
S 準速80族+1
HD 控え目カイオーガの雷91.8%で2耐え
C 特化

カイオーガに選出できて低速サイクルを壊せる枠。カイオーガ+ゴリランダーにぼうふうが一貫し、晴雨どちらでも活躍できるエースです。以前Sブースト珠型で使ったときに低火力低耐久でとても弱かったので、Cブーストメガネにして選出する構築を限定することにしました。Cブースト*晴れ*テラス*メガネ*ハイドロスチームの火力はとんでもなく、H振りカイリューがマルチスケイル込みで受からないくらいのダメージが出ます。Sブーストにしていろんな構築に出すよりこちらの方がミナモの良さを活かせると思いました。このポケモンクイックターンをうまく使うことで強みが発揮されるポケモンだと感じました。

【選出/立ち回り】

各禁止伝説ごとに選出順まで固定して投げていました。なので選出は基本的には迷いません。

vs黒バドレックス

(or)++
スタン系の黒バドはカミ、ゆっくりな黒バドはハリーマンを選出します。ドレディアが黒バドの上から動けるので大事にします。

vsミライドン

++
グラードンのテラスタルは1回目は温存し、ドレディアで回復させてから使うかどうか判断します。そうでないと電気が一貫してしまうので。

vsコライドン

++
コライドンにグレンアルマを後投げしてグラードンで貫きます。アカツキガチグマがいるときはトリルのタイミングに気を付けます。

vsザシアン

++
初手カミで有利を取れる相手が出てくることが多いです。ザシアンにグレンアルマを後投げしてトリルで切り返します。

vsホウオウ

++
ほぼ初手ホウオウでせいなるほのおを打ってくるためミナモに引き、クイタンorハイドロスチームでサイクルを壊しに行きます。グライオンがいることが多いのでハリーマンも出します。

vs白バドレックス

++
ハリーマンで毒を撒いて頑張ります。トリルは枯らせばミナモで何とかなりますが、毒タイプ+やどみが型は無理です。

vsカイオーガ

++
カイオーガが来たらミナモに引いてぼうふうかクイタンを押します。

vsテラパゴス

++
対面的なテラパゴス軸の方が楽です。グラードンを回復させるまでもなくドレディアで詰め切れることもあります。

【重いポケモン

白バドレックス

体重が重くヒートスタンプが通らないのでグラードンで勝負できません。終盤やどみが型が増えて辛かったです。改善するならまず白バドレックス対策を考えます。

炎オーガポン

初手カミで相手したくないポケモンです。たたりめを採用すればある程度解決しますが、数的不利を取られます。

グライオン

グラードンでは基本的にTODされてしまいます。ハリーマンの風船を守りながら戦います。グライオンが重すぎたせいで最後20戦くらいはガラルマタドガスを採用しましたが、グライオンは一度しかマッチングせず、その試合は選出されませんでした。(なぜかマタドガスが刺さって勝利。)

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。レギュGが始まる前から強いと思っていたグラードンで2000を達成できて安心です。ただもっとやれるポテンシャルを秘めているので今後のシーズンも使い続けます。こういうギミック系の構築はこちらの強みを押し付ける方が勝率が高くなると信じているので、葉緑素や古代活性のポケモンを中心に相性のいい取り巻きを探し続けます。

それでは。

【SVs11】最終262位 レート2037 二流ゾロカイリュー #2

レンタル公開しています


シーズン8ぶりです。ヒバリと申します。
シーズン11で使っていた構築を紹介します。

【結果】

TN:ヒバリ 最終262位 レート2037

【コンセプト】

ヒスイゾロアークを最大限活かして構築段階で勝つ

【構築経緯】

1.軸の決定

最終日一週間前にして5桁を彷徨っていたところ、環境からディンルーが消えていることに気が付きました。そこで、ヒスイゾロアークの最大の敵がディンルーであったことを思い出し、s8ぶりに使うことを決めました。前回の記事(【SVs8】最終430位 レート2002 二流ゾロカイリュー - ヒバリのきもち)にも書いた通り、このポケモンは専用構築を組む必要があるので軸として据えます。構築としても同じように、”初手にゾロアークに見せかけたポケモンでアドを取り、2手目ゾロアークで起点を作って、3手目エースで貫く構築”を目指しました。

2.エースの決定

まずは構築の勝ち筋となるエースを考えることにしました。s8と変わらず詰め筋としてカイリューハバタクカミが物理特殊の最高峰なので採用を決めました。

物理エースとしてのカイリューです。s8では陽気竜舞型で使いましたが、DLCで新たにスケイルショットを習得したので最速スケショ型で採用することにしました。もはやメジャーな型になってしまいましたが、ゾロアークで起点を作ればバレていても強いと感じ、最後まで使うことにしました。

特殊エースとしてのハバタクカミです。カイリューの選出率が高くなることを想定してメタを張った型で使うことにしました。相手のスケショカイリューや受けサイクルを破壊できることを期待して、地面テラバースト型で採用しました。

3.初手の決定

次に初手に置くポケモンを考えます。ヒスイゾロアークが構築にいると相手は消極的な行動をすることが多いので、こちらの初手でそれをどれだけアドバンテージに変換できるかが重要になります。数的有利を取れる性能を持つことを前提に、
・ヒスイゾロアークとのタイプ相性が良い
ボルトチェンジを誘わない
・先制技を持ち、2手目に繋ぐ
・エースを通すためにステルスロックを覚える
の要素を満たす3体を決定しました。

まずはヒスイゾロアークとのタイプ相性が良いポケモンを考えました。ヒスイゾロアークは相手の水ウーラオスが非常に嫌で、特にスカーフ型には上から貫通されてしまうので警戒が必要です。そこで、特性が貯水の水オーガポンを初手に置くことで相手の水流連打とインファイトを押させにくい、もしくは選出しにくい状況を作れると思い採用しました。数的有利+αで裏に繋ぎたいので耐久振りでんこうせっかにしました。

次にボルトチェンジを押させない地面タイプを考えます。この枠には圧倒的な数値と技範囲が優秀な赫月ガチグマを型を考える前に採用することにしました。ヒスイゾロアークの代わりに2手目に置く性能も欲しかったので、オボンのみあくび型で採用しました。

最後にステルスロックを強く使えるポケモンを考えます。水ウーラオスやパオジアンに弱くなく、重い初手カイリューを牽制できるコノヨザルを採用しました。コノヨザルは先制技を使わないポケモンなので初手の打ち合いに制した後にSブーストハバタクカミなどを後出しされがちなので、そこを破壊するイバンのみ型で採用しました。

以上で構築が完成しました。詳しくは個体解説で述べます。

【個体紹介】

<ヒスイゾロアーク

構築の軸としてのヒスイゾロアークです。やはり対面的な構築相手には圧倒的な強さがあります。今期は環境からディンルーが減った影響でステルスロックを撒かれることが少なくなり、かなり快適に動くことができました。今までのシーズンで一番ヒスイゾロアークが強い環境だったと思います。

技構成は安定のうらみつらみ/かげうち/赫月ガチグマや水ウーラオスに刺したいくさむすび/起点作成兼起点回避のおきみやげを採用しました。このくさむすびがかなり強く、カイリューに化けている状態だと役割対象がテラスタルをしてこないのでイージーウィンを量産しました。また、今期はのろいの代わりにおきみやげを採用してみました。相手の3体目のカイリューがはねやすめ型でないことが多く、こちらのカイリューがスケイルショット型なのでおきみやげの方が活きる場面が多いと考えました。実際、のろいが欲しい場面もあるので環境と構築に合わせてカスタマイズするのがいいと思います。

今期も構築の初手に置いて相手の混乱を誘い、自分に足りないプレイング力を補ってくれた最高のポケモンです。

カイリュー

物理エースとしてのカイリューです。今期は流行していたスケイルショット型で採用しました。ヒスイゾロアークが強引に起点を作成してくれるので、実質両壁下でりゅうのまいを積むことができました。技構成はテンプレのものですが、先制技が欲しいと思う場面は何度もあったので考察の余地はありそうです。

この型のカイリューは意外と初手に置いても強く、目の前に通る技を打っていれば簡単に荒せます。それに気が付いたのが最終日の朝だったのであまり試しませんでしたが、これを選出に組み込むことでさらに構築としての幅が広がると思いました。

<ハバタクカミ>

特殊エースとしてのハバタクカミです。流行っていた最速カイリューに対して、+2までなら上を取れるのが非常に安定感がありました。少し削ったカイリューの前でみがわりを置いてテラスタルを確認し、鋼テラスに対して地面テラバーストを打つ動きが強力です。また、たまにいる毒タイプ入りのサイクルに対して予想外の打点を与えることができるのもいいところです。自分のようなプレイング力の足りない人間は、トップメタのポケモンの型をずらして使うのが勝つために必要なことだと考えています。

<水オーガポン>

打ち合いに強い初手要員としての水オーガポンです。今期のびっくり枠①。ヒスイゾロアークに見せかけたときのタイプ相性がよく、相手の水ウーラオスに嫌な択を取らせるのが強かったです。なるべく数的有利を取ってほしいので耐久振り4ウェポンとし、テラスタルも積極的に切りました。タイプ相性が変わるだけでなく急にとつげきチョッキを着るので、特殊との打ち合いは相手から見えにくい一手になっていました。

技構成は安定のツタこんぼう/場持ちがよくなるウッドホーン/カイリューに対して起点にならないがんせきふうじ/便利な先制技のでんこうせっかを採用しました。この読まれないがんせきふうじとでんこうせっかが非常に強力でした。対面勝てると思っているパオジアンに対してでんこうせっかが刺さったり、カイリューの受け出し→りゅうのまいに対してがんせきふうじが刺さったりします。。読まれない素早さ操作技と先制技はダメージレースの差や数的有利につながり、それらは最終的に勝利に変換されることを再認識しました。他の候補として水ウーラオスのとんぼがえり対策にカウンター採用も考察していたので、今後試していきたいです。

マイナーポケモンが好きな自分ですが、逆張りではなくオーガポンは水が一番強いと思っています。テラスタルを含めた耐久力やまだ開拓されていないアタッカー型も含めて、今後の活躍が期待できます。

<赫月ガチグマ>

地面タイプで選出しやすいポケモンとしての赫月ガチグマです。圧倒的数値と技範囲のおかげで対面性能が非常に高く、出した試合はほとんど活躍してくれました。丁度良くオボンを食べることが多くて調整も噛み合っていました。初手要員として採用したつもりでしたが意外と2手目性能も高く、特に相手のブーストハバタクカミに対して抜群の安定感がありました。相手視点、ハイパーボイスを考えるとみがわりは押しづらく、でんじとはあまえるはタイプと数値のおかげで無効です。したがって相手はムンフォかめいそうしかしてこないのであくびが刺さり、体力を多く残して流すことができます。既に上位で多くいた型だろうと思いますが、今後さらに流行する気がしています。

<コノヨザル>

ステルスロックを撒ける対面性能の高いポケモンとしてのコノヨザルです。今期のびっくり枠②。普通のコノヨザルからずらしてHPと素早さを最低限にして攻撃に多く振り、想定外の火力を出せるようにしました。ステルスロックを撒いておけば裏のハバタクカミの通りがよくなるので選出画面での主張は強めです。また、ヒスイゾロアークを見た相手の「一発とんぼがえりで様子見しよう」に対して憤怒のスタックが溜まるのが相性良かったです。

持ち物は新規で解禁したイバンのみを持たせてみました。事前考察で騒がれていた割には警戒されず、イージーウィンを生み出してくれました。絶妙な耐久をしているため発動機会が多くこのイバンのみのおかげで、ステロを撒きながら対面勝つor対面処理した後裏のポケモンに一発入れることができます。特に対面構築は2手目ブーストハバタクカミが多いので、後者の動きで1vs3を作ることがよくありました。使いこなせばかなり強い持ち物なので、今後も考察したいです。ちなみに自分はイバンのみが発動するとき「もぐもぐターイム!」と叫んでいました。以下にメモとしてイバンのみ持ちに求める条件を書いておきます。

・対面性能が高い
・先制技をもたない(ことが多い)
・先制技に無効耐性を持つ
・ハバタクカミに対して打点を持つ

【選出/立ち回り】

(or)+(or)+(or)

初手で中途半端な択を取らせてアドバンテージを取り、ヒスイゾロアークでバレない起点を作ってエースで貫く選出です。ガチグマが想像以上に強かったのでs8ほどゾロアーク頼りの選出ではなかったです。

【重いポケモン

水ウーラオス
どれだけ対策してもヒスイゾロアークを使う以上は重いです。+1カイリューのスケショを5発当てないと倒せないので、もう少し対策を仕込んでもよかったかもしれません。

どくびしオオニューラ
終盤増えた印象で、毒の通りがいいので重かったです。ヒスイゾロアークは設置技に弱い。

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。ゾロカイリューをベースに、前回よりレートを盛れてよかったです。数日前には2000に乗せていたのですが忙しくて最終盤潜らず、最終日の朝に1時間だけ対戦して少し順位を上げました。次はちゃんと時間を取って2桁を目指します。

それでは。

【SVs8】最終430位 レート2002 二流ゾロカイリュー

レンタル公開しています。

ヒバリと申します。
シーズン8で使っていた構築を紹介します。

【結果】

TN:ヒバリ 最終430位 レート2002

【コンセプト】

ヒスイゾロアークを最大限活かして構築段階で勝つ

【構築経緯】

1.軸の決定

今期からレギュレーションが変わったということで追加ポケモン一覧を見ていると、タスキヒスイゾロアークの性能に惹かれたので考察をすることにしました。ゾロアークは専用構築を組む必要があるので軸として据えます。従来のゾロアークと言えば初手に出てくるかどうかのじゃんけんポケモンというイメージがありますが、考えるほどにこのポケモン2番手性能が異常に高いという結論になりました。こう考える理由としては;

・初手のポケモンゾロアークであると誤認させることができる
・2番手ゾロアークがバレないので行動回数が増える可能性がある
・優秀な起点作成技を覚える

が挙げられます。1点目はゾロアークは選出段階での圧力があり、特に初手を強烈に警戒させます。つまりゾロアークが構築にいる時点で初手のポケモンに実質的にノーマル/ゴーストテラスタルを付与すると言い換えることができます。次に2点目は「初手ゾロアークじゃないならもう選出されていないだろう」という油断を誘い、安易なしんそくやゴースト技を誘って行動回数を増やすことができます。最後に3点目はうらみつらみやのろいなどエースに繋ぐ強力な動きが可能であり、化けている1ターンのスキを存分に活かすことができると考えました。つまり構築として、初手ゾロアークに見せかけたポケモンでアドバンテージを取り、2番手のバレないゾロアークで起点を作って、ラストのエースで詰める、という形を目指しました。

2.エースの決定

まずは構築の勝ち筋となるエースを考えることにしました。勝ち方がエースで詰めるの1点なので、物理特殊を1体ずつ採用することにしました。ゾロアークの作るスキとエースのパワーで逃げ切ることを目標にしているので、それを最大限満たすためにカイリューハバタクカミを採用することにしました。この2体は環境でずば抜けた性能を持ったポケモンだと考えているので、型を考える前に採用を決めました。

まずは物理エースとしてのカイリューです。ゾロアークは1ターンを作るポケモンなのでそれを活かすことを考えると、陽気竜舞カイリューが最適であると結論づけました。さらにみがわりを搭載することで搦め手に耐性を持たせ、技構成をドラゴン/水とすることで範囲と上振れの最大化を図りました。

次に特殊エースとしてのハバタクカミです。このポケモンはミラーでの素早さ勝負が肝になるので最速Sブースト瞑想型で採用しました。カイリュー同様みがわりを搭載し、のろいと合わせて逃げ切るようにしています。

3.初手の決定

次に初手に置くポケモンを考えます。ゾロアークが構築にいると相手は消極的な行動をすることが多いので、こちらの初手でそれをどれだけアドバンテージに変換できるかが重要になります。また、ゾロアークののろいを有効活用したいので数的有利を取ることも重要です。一般的に要素としては初速からパワーを出せることや高耐久を活かした行動回数の増加を見込めること、強烈な縛り性能があることなどが挙げられます。これを上記3体の補完からこの構築に欲しい要素として具体的に考えると;

・テラスタルを切らせる圧力
・初手ボルトチェンジを安易に押させない
・地面タイプのステルスロック撒きに対する圧力

が挙げられました。この3点を残りの3体で満たしつつ、特性の演出が出ないで最低限の素早さを確保するポケモンたちを考察しました。

まずは初手から高火力を出せるポケモンを考えます。相手の地面タイプをビビらせることを優先に考え、引き先がいる構築ではないので拘らなくても十分な火力があることを考えるといのちのたまテツノツツミが該当したので採用しました。ゾロアークと合わせることで格闘技を押されにくく、パオジアンやウーラオス相手に行動回数を増やして試合のテンポを握れると考えました。また、鋼テラスタルで採用することで苦手なハバタクカミに抗ったり、しんそくに耐性を持つようにしました。

次にボルトチェンジを押させない地面タイプを考えました。カイリューパオジアンを削るためにステルスロックを覚え、それでいて打ち合う性能も高く、ついでにとんぼがえりにもリスクをつけられるオボン鋼テラスガブリアスを採用しました。瞬間火力はありませんがステロと鮫肌とドラゴンテールで削りを入れることができ、見た目の被テラスタル圧力が高いガブリアスは必要な要素を満たしていると考えました。

最後にディンルーとカバルドンをシャットアウトするポケモンを考えました。既にテツノツツミがいるので草タイプを条件に考えるといかさまダイスキノガッサが該当したので採用しました。低速ポケモンに対しては強烈な見た目をしており、こちらのやりたいことを通しやすくする選出誘導枠的な役割で採用しています。

以上で構築が完成しました。詳しくは個体紹介で述べます。

【個体紹介】

<ヒスイゾロアーク

構築の軸としてヒスイゾロアークです。ほぼすべての試合で2番手として選出しました。ゾロアークは初手を読まれやすく後発をケアされないので、ほとんどバレずに行動することができました。カイリューやハバタクカミに化けることでしんそくやかげうちを透かし有利展開になることが何度もありました。削れたポケモンに対してカイリューに化けて即出しすることで、しんそくを警戒させてゴーストテラスや裏のハバタクカミを狩ることも無限にあります。カイリューに化ければ物理クッションを誘って崩せるし、ハバタクカミに化ければチョッキ持ちにのろいを入れて崩せます。相手の2番手として多いハバタクカミやミミッキュに対面で勝てる対面性能の高さもあります。また、のろいやそこそこの火力のおかげで起点になることも少ないです。いいところを挙げればいくらでも語れます。

技構成は対面性能を上げるかげうち/起点回避になるのろいうらみつらみ/安定打点のハイパーボイスとしました。うらみつらみで相手の攻撃を下げながらいいところでのろいで退場し、裏のみがわりで詰めていく動きが非常に強力です。ハイパーボイスはおにびと入れ替えながら使っていましたが、相手の様子見みがわりに刺さったり、H振りくらいの耐久値を2発で落とす火力を期待して採用しました。

まだまだ開拓されておらず、ゾロアークと言えば拘りトリックを警戒されるのもあって相手との認識のズレを勝利に変える面白いポケモンでした。冗談抜きでめちゃ強いポケモンです。初手でステロやどくびしを撒かれない限り基本的にはバレないので、ほとんど全てのプレイヤーを騙すことができていたと思います。BLEACHで言えば鏡花水月です。対戦していて2番手ゾロアークには一度もマッチングしませんでした。ただ流行するとミラーが面倒なので困ります。2桁を取るポテンシャルがあるポケモンだと思うので、今後も考察を重ねていきたいです。

カイリュー

物理エースとしてのカイリューです。自分ははねやすめでチマチマ粘る硬いカイリューが嫌いなので、豪快に陽気ASベースで採用しました。1舞でスカーフとSブースト以外のほぼ全てのポケモンの上を取るので、1ターンを作るゾロアークとの相性は最高であると考えています。HPはのろいと合わせてみがわりを5回張りたいので16n+1としています。

技構成はコンセプトのりゅうのまい/相性のいいみがわりを確定とし、2ウェポンで最大値を取れるものを考察しました。今回は選出率が高くなることを考えて抜群を取れる数は多くないものの、環境でマリルリ以外には等倍を取れ、怯みの上振れもあるドラゴン/水の範囲を選択しました。ドラゴンクローはマイナーですがタイプ一致で相手のカイリューに押せるので使いやすい技です。ちなみにしんそく/じしんはカモられる技構成だし竜舞のうまみが少ないので考察外です。

カイリューの2ウェポン考察

相手のテラスタル依存しづらいカイリューだと思うのですが、シーズンを通して同じ型に出会うことはありませんでした。耐性がよく上振れも狙えるので、たきのぼりカイリューはもう少し増えてもいいかなと思います。

<ハバタクカミ>

特殊エースとしてのハバタクカミです。最速Sブーストで採用することで上からの積みとみがわりが強力でした。この枠はクレセリアウルガモスなども検討しましたが、何度頭を捻っても特殊エースでハバタクカミよりラス1性能が高いポケモンが存在しませんでした。相手の最速ハバタクカミとテツノツツミには運が絡んでしまいますが、それを考慮しても代えの利かないポケモンです。構成は無難に強い一般的な型で採用しました。

<テツノツツミ>

パワーと素早さを併せ持つ初手要員としてのテツノツツミです。自分はこだわりハチマキ/メガネを持つポケモンを使うのが苦手なので柔軟に動けるいのちのたま型で採用しました。テツノツツミはゾロアークと相性がよく、格闘技を押されないため実質的に行動保証を得ることができます。また、相手視点「ゾロアークかもしれない+ブーストじゃない=こだわりかタスキだろう」の思考回路なのでみがわりが読まれませんゾロアーク構築は相手の初手に中途半端な択を取らせやすいので、読まれずバレないみがわりが強力でした。また、苦手なハバタクカミに抗うために鋼テラバーストを搭載し、多くの相手に数的有利を取れるようにしました。

ガブリアス

地面タイプで打ち合い性能が高くステロも撒ける初手要員としてのガブリアスです。弱点がメジャーでテラスタルを強要されるポケモンですが、それを考慮しても性能がずば抜けているので採用しました。初手タスキパオジアンに対して鋼テラスタルアイアンヘッドせいなるつるぎを耐えて鮫肌で倒しながらステルスロック→オボンのみで回復して裏にも役割を持つ、という動きが可能です。ひるみやぜったいれいどがあるので安定とは言えませんが、それでもこれ以上の働きができる地面タイプは存在しません。この動きだけなら混乱実が最高効率なのでそちらも試してみたいです。選出率の高いカイリューと弱点が被りますが、ガブリアスでステロ+数的有利+αができればゾロアークカイリューで十分詰め切れるのでそこまで気にしませんでした。

このガブリアスの採用が決まったときに、S5で自分が結果を残したカミガブツツミ(【SVs5】最終110位 レート2093 王刻ガブツツミ - ヒバリのきもち)の並びを再現することができたので一人で熱くなっていました。ガブリアスはレギュDでもTier Sです。

キノガッサ

相手の選出を制限できる初手要員としてのキノガッサです。この構築の影のMVP。採用理由は、ステロからゾロアークカイリューを守るためにはちょうはつで対策するよりも見た目の強烈なキノガッサを採用する方が効果的であるからです。また、テツノツツミと合わせて相手のサーフゴーを誘うのでガブリアスを通す役割も果たしてくれました。汎用的に選出できるような調整にしましたが、ガブリアスとテツノツツミを出す機会が多かったため、不利な受けループに勝てそうな剣舞型かポイズンヒール型で採用してもよかったかもしれません。ベンチから睨みを利かせて軸を通しやすくしてくれた素晴らしいポケモンです。

【選出/立ち回り】

or)++(or

初手で中途半端な択を取らせてアドバンテージを取り、ゾロアークでバレない起点を作ってエースで貫く選出です。ゾロアークは100%選出します。

【重いポケモン

イーユイ
スカーフを考慮するとテツノツツミを出せず、メガネを考慮するとガブリアスを出せないので困っていました。

レジエレキ
唯一基本選出が崩れるポケモンです。ガブリアスに化けたゾロアークを初手置きしてテラスタルを誘います。

受けループ
ゾロアークはクッションポケモンは破壊できますが、受けループまでは崩せません。キノガッサの型の変更を検討するべきです。

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。使用者が少ないであろうヒスイゾロアークを軸にレート2000を達成することができて安心しています。やはり自分はずらしたポケモンたちで机上論で勝つプレイヤーだと再認識しました。ただ達成感はないので早く2桁の景色を見たいです。ゾロアークはまだまだ考察のしがいがあるので、今後も使うかもしれません。

次は全員騙して勝ちます。それでは。

【SVs6】最終486位 レート1945 天啓・初代統一

ヒバリと申します。
S6で使っていた構築を紹介します。今期は時間がなかったのでゆるめのシーズンでした。

【結果】

TN:Able to Fly 486位/レート1945

【コンセプト】

初代統一で遊ぼう

【構築経緯】

0.構築の組み始め

今期使ってみたいパーツを構築記事やポケ徹とにらめっこしながら何体かリストアップしてみると、初代のポケモンが多く挙がったので初代統一で戦えるのではと思い組み始めました。

さて、初代のポケモン一覧を眺めていると強みとして:

(0-1)カイリューを使える
(0-2)いかく2体による疑似的な数値の高さ
(0-3)きあいのタスキ適性のあるポケモンが複数体存在する

主にこの3点があります。これより、”強いカイリューを強く使う対面構築”を構築のフォーマットとしました。鋼/フェアリー/地面にまともなポケモンがおらずサイクルをするのは無理があると感じ、なるべく対面での殴り合いを意識した調整を考えました。

1.強いカイリューの模索

まずは強いカイリューを考えます。初代統一をする上でカイリューを受け型で採用してしまうとどうしても構築のパワーが落ちるので、火力に振り切った型を考察しました。また、なるべく多くの試合で選出したいので対応範囲を最大限にすることを目指しました。そこで、1舞できてしまえば多くの相手を抜き去り高火力広範囲を押し付けることができる、最速フェアリーテラスアンコールカイリューを採用しました。最速にすることでブーストエナジー以外ほとんどのポケモンの上を取り、相手の甘えた行動をアンコールで縛れる役割の広さに着目しました。

2.いかく2体の決定

初代ポケモンの強みとして、数値の高いウインディギャラドスが強力な特性であるいかくを持つことにあると考えました。この2体はパオジアンに強く、カイリューの動きやすい対戦を再現してくれると思い採用を決めました。

まずウインディですが、対面で殴り合うことを構築のコンセプトとしているので火力を出す型を考えました。前期の構築記事を見ているとノーマルテラスハチマキウインディの縛り性能に魅力を感じたので採用しました。ウインディはクッション型も存在するポケモンなので高火力を考慮されにくい点が強みです。

次にギャラドスは、上の2体では相手したくないディンルーとヘイラッシャに勝てるようにゴツメちょうはつギャラドスを採用しました。電気技以外でワンパンされにくいポケモンなので初手性能が高く、でんじはによるカイリューへのサポート性能を期待しました。

3.タスキ枠の決定

次に対面構築の軸となるタスキ枠を検討しました。初代のポケモンは意外とタスキ適性のあるポケモンが多く、オコリザル/ダグトリオ/パルシェンなどオンリーワンの性能を持つポケモンがそろっています。ただここまで3体が物理に寄っており、素早さも早くなかったので今回はみちづれアンコールゲンガーを採用しました。他のタスキ枠と明確に異なるのは2手目に出して強い点です。高い素早さと無効タイプの多さからみちづれアンコールで相手に択を押し付けてカイリューの起点を作る動きが採用理由になりました。他にも初手のコノヨザルやイダイナキバに強く、先制技がなくとも初手のタスキミラーで数的有利を取れる性能を評価しています。

4.崩し枠の決定

ここまでで対面的な動きをするポケモンたちを採用できたので、相手のサイクルを崩すポケモンを考察しました。求める要素としてはカイリューが誘うキョジオーン/ヘイラッシャを起点に全員ぶちぬくことです。そこで特攻に努力値を割いた草テラバーストみがわりパルシェンを採用しました。パルシェンはもともとの防御が高いのでしおづけをみがわりが耐えることができ、攻撃<特攻とすることでからをやぶるから両刀の範囲で殴っていくことができます。このポケモンの一般的な型はカイリューと苦手な範囲が被っているので、型をずらすことで誘って倒すイージーウィンを期待しました。

5.補完

ここまでで相手のテツノツツミ/ウォッシュロトム/チオンジェンが重いため、補完枠で対策をすることにしました。そこで、虫テラバーストチョッキサンダースを採用しました。初代ポケモンにしてはブイズならではの数値の高さがあるので耐久に割く余裕があります。このポケモンを選出するときだけサイクル選出になりますが、ウインディギャラドスがサイクル適正があるので、補完枠ではありますが構築にフィットする選出率の高いポケモンになりました。

以上で構築が完成しました。詳しくは個体解説で述べます。

【個体紹介】

カイリュー

この構築の軸でありエースのカイリュー初代統一であれば使わない理由がないポケモンです。カイリューをなるべく多く選出することが勝率に影響すると思っているので、フェアリー+地面の広範囲を持たせることにしました。さらに最速にすることで1舞で抜ける範囲を増やし、とにかく選出画面で選出を渋らない調整にしています。

特筆すべきは5/30のアップデートにより突如解禁されたせいれいプレートです。この日まではちからのハチマキを持たせていましたが、基本的にテラバーストで攻撃していくポケモンなのでこのアップデートは大幅な強化と言えます。具体的には無振りハバタクカミが乱数から確定1発になったり、HBディンルーへの確定数がずれたりします。解禁が最終日直前ということもありあまりダメージ計算はできていませんが、感覚で明らかに強い持ち物だったので即採用しました。今期の構築記事にせいれいプレートのポケモンがどれくらいいるかが楽しみです。

カイリューのおかげで勝ちカイリューのせいで負けるほど依存度の高いポケモンですが、期待に応える活躍をしてくれたと思います。個人的には一番強いカイリューを生み出せたので満足しています。

ウインディ

対面選出のアンカーとなるウインディ読まれない高火力で目の前に通る技を押していく動きが単純かつ強力です。ウインディカイリュー同様アップデートで強化を受けており、だいふんげきを習得しました。だいふんげきは炎技のげきりんであり、フレアドライブと違って反動を受けない点がメリットになります。しかもなぜか接触なのでゴツメを気にしないで殴れます。有利な相手に後出しする機会があるポケモンなので体力管理が重要であり、フレアドライブよりも気軽に押せるのが強かったです。反面、裏にヘイラッシャがいると途端に押しづらくなるので上位互換というわけではないですが、無効にされないのでハチマキ型ならこちらを選択するべきかなと思いました。0.85ハチマキカイリューくらいのスペックはあると思います。

ギャラドス

先発要員としてのギャラドス使い慣れたポケモンであり、環境に刺さっていると思ったので採用しました。初手のパオジアン/ディンルー/カイリューなどに仕事ができ、電気技とフリーズドライさえケアすれば多くの試合で選出できます。ロトムとテツノツツミに対してはサンダースを後出しできるので、いかくと合わせてサイクル選出もできます。構築全体でステルスロックが致命的なので、ちょうはつを覚えるギャラドスは貴重な存在です。

<ゲンガー>

タスキ枠としてのゲンガー。初代では貴重な対面性能の高い特殊アタッカーなので採用しました。もともとレギュAではドラパルトがいなければ強いと言われていたポケモンなので、このルールでは動きやすかったように思います。他のタスキ枠と異なり2番手性能が高いのが異質で、みちづれアンコール択を押し付けてカイリューに繋ぐ動きが強力でした。逆に初手に出すときはコノヨザル入りくらいです。のろわれボディはたまに試合をぶっ壊します。

パルシェン

崩し枠としてのパルシェンヘイラッシャ/キョジオーンを崩すことを考えたときに、みがわりがウェーブタックル/しおづけを耐える、強力な積み技、全抜き性能のすべての要素をパルシェンが満たしていたので採用しました。攻撃<特攻としておくことでテラバーストが特殊技になり、役割対象を大きく削ることができます。草テラスタルの理由はじしんへの耐性を残しながら弱点を突くためです。パルシェンの一般的な型は物理型なので面白いくらい決まります。構築全体で上の2体を誘っているので、パルシェンを出せる試合は勝ち試合くらいのテンションで臨んでいました。めっちゃ強いので試してみてください。

<サンダース>

補完枠としてのサンダース。ボルチェン耐性高い素早さを条件に検索した結果、サンダースが該当したので採用しました。役割対象のロトムはもちろん、サーフゴーやテツノドクガと打ち合って勝てるくらいの性能があります。虫テラバーストはチオンジェンピンポイントです。決めた試合は脳汁ドバドバです。逆に言えばチオンジェンにはここまでしないと勝てません。ちなみにライチュウもこの条件に該当します。あちらはひらいしんが強かったりボルテッカーはじめ物理技が豊富だったりと、一行の余地はあります。

【選出/立ち回り】


vsスタン構築。ギャラドスカイリューの積む隙を作り、削れた相手をウインディで一掃します。一番パワーが出る基本選出です。

vsヘイラッシャ/キョジオーン。バレないようにパルシェンを着地させ、一気に勝負を決めに行きます。パルシェンを使うコツは早めにテラバーストで役割対象を削ることです。

vsロトムロトムの裏に地面タイプがいることが多いので、カイリューで起点にします。

@1

vsコノヨザルとどうしようもない相手。ゲンガーは択を合わせれば不利状況をひっくり返せるので無理やりカイリューの起点を作りに行きます。

【重いポケモン

・キラフロル/デカヌチャン
ギャラドスより早くゲンガーで弱点を突けない起点作成ポケモンが苦手です。この2体を対策するならダグトリオが必要です。

モロバレル
誰も勝てないので最終日4敗しました。

【ほかに試した初代ポケモン

レアコイル

しんかのきせき型の打ち合いに強い型として採用を考えていました。鋼タイプがレアコイルしかいないので必須だと思っていましたが、そもそも初代統一にサイクルをしている余裕はないので解雇となりました。ちなみにジバコイルより優れている点は、チオンジェンと同速なので無理なく上から虫テラバーストを打てるところです。

ベトベトン

とつげきチョッキ型で対面選出用のポケモンとして考えていました。ベトベトンは単体性能が高く、どくしゅで軽い崩しもできるので普通の構築に採用したいくらい強いポケモンでした。ただパワーがないので対面選出をするには心許ないということで解雇しました。

オコリザル

カイリューの起点作成としてきせきステロ型で考えていました。しかしきせきを持ってもコノヨザルと同等以下の耐久しかなく、コノヨザルより優れてるのが相手のコノヨザルに強いという1点のみであり、使っていて面白くなかったので解雇しました。

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。今期は対戦時間が確保できなかったのでお遊びシーズンとなってしまいました。ですがなんとなく選んだ初代統一に愛着がわいてしまい、上位を目指したい欲が出てしまいました。レート2000を達成できなかったのは悔しいですが、コンセプトパーティでも戦えることを証明できたのでよかったです。連勝しているときは統一のハンデを忘れるくらい頼もしいポケモンたちでした。5/30のアップデートによりカイリューウインディが強化されたのもモチベーションに繋がり、恐らく世界で一番上方修正を受けた構築だと思います。今期の構築記事にだいふんげきウインディとせいれいプレートがどれくらいいるかが楽しみです。

好きなポケモンでも工夫すれば勝てる、そんな大切なことを改めて知った1か月でした。それでは。

【SVs5】最終110位 レート2093 王刻ガブツツミ

レンタルチーム公開しています

ヒバリと申します。
シーズン5で使っていた構築を紹介します。

【結果】

TN:Able to Fly 110位/レート2093
TN:ヒバリ 114位/レート2083

順位/レートともに自己最高を更新しました!

【コンセプト】

型の誤認を誘い、相手の考慮外からの勝ち筋を掴む

【構築経緯】

1.軸の決定

今期のトップメタを”カイリュー+サーフゴー”としたときに、とつげきチョッキドラゴンテールガブリアスが2体に対して動きやすいと閃いたので軸として採用しました。サーフゴーの引きorテラスタル悪巧みなどに対してドラゴンテールが安定しており、カイリューの強引な積みも許しません。この2体は5割以上の構築に採用されているといっても過言ではないので、なるべくガブリアスを多く選出できるような構築づくりを目指しました。とつげきチョッキを持ったガブリアスの強みは:

(1-1)高い数値による対面性能
(1-2)サーフゴーに受け出せて流せるサイクル性能

の2点が挙げられるので、対面+サイクルのハイブリッドを構築のフォーマットとしました。また、裏に数値受けを崩せそうな見た目のポケモンを採用することで、ガブリアスの苦手な相手をなるべく選出させないような構築を組むことを意識しました。

2.対面選出の決定

まずは対面選出を考えます。テラスタル環境での対面的な試合をシミュレーションしてみると勝ちパターンとして:

(2-1)圧力の高いポケモンでテラスタルを切らせる→そのテラスタイプに強いポケモンを後出し
(2-2)テラスタルを先に切り数的有利を取って詰める

この2点があります。このうち(2-1)をガブリアスに当てはめて具体的に示すと、ガブリアス”相手の炎/毒/鋼テラスタルに後出しして強い”かつ”相手に飛行テラスタルを切らせる”ポケモンと言えます。これより、ガブリアスの前にフェアリータイプを、ガブリアスの後ろに氷タイプを置くのが強いと考えました。そこで現環境で圧力と対面性能が高いフェアリータイプとしてタスキハバタクカミを、アンカーにして相手をスイープできる氷タイプとしてSブーストテツノツツミをそれぞれ採用しました。これにより、ハバタクカミもしくはガブリアスでテラスタルを切らせることで、なるべくテラスタル択にならない再現性の高い対戦を目指しました。また、ハバタクカミは(2-2)より数的有利を取る動きが強いため、ゴースト技を透かせるノーマルテラスで採用しています。

3.サイクル選出の決定

次にサイクル選出を考えます。ドラゴンテールとの相性を考慮するとステルスロックを覚えるポケモンが望ましく、ガブリアスからの引き先になれるフェアリー耐性を検索条件としました。そこでステロ展開と崩しが行えるHBふしょくキラフロルを採用しました。ガブリアスの苦手なパオジアンに対面で動けるような調整とし、選出の幅を持たせています。また、キラフロルは相手の初手サーフゴー及び特殊アタッカーを強烈に誘うので、チョッキガブリアスとの相性が良いのが魅力です。

次にサイクル選出2体目として、キラフロルからの地面の引き先になれて相手のサイクルを崩せるポケモンを探しました。最低限の火力と崩し技を条件とすると、やどみがチオンジェンが該当しました。みがわりを持つことで相手のクッションを起点にし、さらに火力がないと油断している相手に負荷をかけるためC振り+メトロノームでパワーを出す型で採用しています。

4.補完

最後に補完枠を考えます。6体目に求める条件は:

(4-1)地面無効
(4-2)対面/サイクルを支えるサポート性能
(4-3)こだわりスカーフ適性

この3点にスカーフウォッシュロトムがぴたりと当てはまりました。対面選出ではハバタクカミの代わりに初手に置いてガブリアスの苦手な数値受けを崩す性能を期待しました。サイクルではボルトチェンジからチオンジェンの有利対面を作ることができると考えています。またハバタクカミに打点を持つ鋼テラバースト型で採用しています。

以上で構築が完成しました。詳しくは個体紹介で述べます。

【個体紹介】

ガブリアス

本構築の軸であり、革命型であり、そして最強のポケモンほとんど全ての試合で選出しました。選出率は驚異の93%(95/102)。役割対象であるカイリュー+サーフゴーどちらにもドラゴンテールが安定し、自身で自身の通りを良くしていく動きが非常に強力です。それだけでなく、単純な数値の高さとテラスタルの相性から打ち合い性能が高く、選出して腐る場面がほとんどありません。構築経緯のとおり裏のポケモンが数値受けに強い見た目をしているので、選出段階での通りがすさまじくよかったです。

調整は選出率が高くなることを想定して効率の良さを求めました。現環境は素早さラインが落ちており、陽気にするのは過剰と考え最低限まで落としました。この数値で困るのはミミッキュくらいであり、それよりは火力や耐久を高めた方がいいだろうと判断しました。

技構成は岩技を除いた上の4つです。飛行テラスタルをしてくるサーフゴーのみ岩技が欲しくなりますが、ドラゴンテールで流して裏のテツノツツミで処理する動きがスマートなのでげきりん採用としています。ドラゴンテールを見せるとげきりんや鋼テラスタルアイアンヘッドが読まれないので、個人的にはこれで完結しています。

環境でマークされておらず、それでいて環境に刺さっているポケモンでめちゃくちゃ強かったです。今回の結果はこのガブリアス抜きでは考えられません。単体でも十分強力ですが構築単位で輝くポケモンであり、このゲームは1vs1ではなく6vs6であることを再認識させてくれました。無限に語れることはありますがこれくらいにしておきます。ぜひ一度使ってみてください。

<ハバタクカミ>

圧力の高いフェアリータイプとしてハバタクカミ。初手に置いて扱いやすいようにきあいのタスキを持たせました。出したときにブーストエナジーが発動しないと環境的にこだわりアイテムを想定されることが多かったので、打ち分け+でんじはの多彩な動きが強力でした。なんならムーンフォースを打ってもまだスカーフを警戒されます。こだわりハバタクカミは相手にテラスタルを強要する能力が高く、ガブリアスの前に置くフェアリータイプとしてベストマッチだと考えています。バグで偶に試合をぶっ壊します。

テラスタイプはノーマルとしました。この構築で重いミミッキュに対して有利を取るためで、決まればだいたい勝利に直結します。環境にノーマルテラスハバタクカミが少ないのもあり、速いポケモンが先制技に無効タイプを持つテラスタイプを選択するのは強力だと感じました。

<テツノツツミ>

アンカー性能が高い氷タイプとしてテツノツツミガブリアスが相手に飛行テラスを切らせることが多いので非常に相性がいいです。テンプレの技構成で読まれまくるので、アンコールは裏目がない盤面以外ほとんど押しませんでした。ハイドロポンプは命中不安ですがアンコール択を合わせることで試行回数を増やせるので、立ち回り次第で勝率を上げることができると考えています。

調整は前期のテツノツツミが遅いのが上位に居たりハバタクカミが低速化していることから最低限まで落とし、耐久にがっつり振ることで1回でも多く動けるようにしています。テツノツツミは2回以上動ければ試合を決定できるほどの力があると思っているので、個人的には耐久振りの方が好みです。

テツノツツミもこの環境にやはりマッチしていて、Bが高く先制技に強い/パオジアンにおびえなくていい/ドロポン2発のレンジなど、強みを上げたらキリがありません。選出率はガブリアスに次いで85%(87/102)でした。ガブリアス→テツノツツミは今期のホットな並びの一つだったように思います。

<キラフロル>

サイクル/崩し枠としてキラフロル。選出率はかなり低いですがこの構築の影のMVPと思っています。キラフロルは性質上、特殊アタッカー/地面タイプ/こうそくスピンを強烈に誘います。この誘う相手に対して上3体の対面選出は有利なので、キラフロルをデコイとして使う立ち回りが非常に強力でした。選出圧力はかなり上位のポケモンだと思っています。その影響でどくげしょうで展開する機会が少ないので、特性をふしょくにして受け構築に負けないようにしています。毒タイプに毒が入るとほぼ勝ちです。どくげしょうとふしょくは対極の性能をしているのがとても面白い。

<チオンジェン>

サイクル/崩し枠としてチオンジェン。チオンジェンは有利なサイクルを形成できれば随一の嵌め性能がありますが、相手のちょうはつ/みがわり/サーフゴーにテンポを取られるポケモンで、性能が相手のプレイングと構築に依存してしまうと感じていました。そこで解決策として、火力に振って攻撃を連打すれば相手の体力が勝手に削れて詰め切れると考えました。ウェポンはサーフゴーとディンルーに打点が欲しいのでタイプ一致2種とし、基本行動が攻撃なので連打して強いメトロノームを持たせました。メトロノームは特にテキストが表示されるわけではないので、いつの間にか受かってない状況を作り出せる面白いアイテムです。相手の甘えたみがわり連打やちょうはつを許しません。チオンジェンもキラフロル同様選出圧力が高く、相手のサーフゴー/テツノドクガ/イーユイあたりを誘うことができます。チオンジェンをチラつかせてガブリアスで有利展開を作るのもこの構築の大きな強みになっていたと思います。そのため、チオンジェンも選出率がかなり低いです。面白い型なのでもっと使ってあげたかった。

ウォッシュロトム

補完として万能なウォッシュロトム。環境にスカーフロトムが少ないせいか、選出したときはかなり自由に動けました。環境の地面タイプがディンルーなのであまりボルトチェンジ咎めらないのも要因だったと思います。一番の強みはテツノツツミにストレスフリーなところで、フリーズドライを耐えるのでボルトチェンジで安全に処理することができます。テラバーストはおにびとの選択ですが、スカーフおにびは外しや透かされた時のリスクが大きいので止めました。

【選出/立ち回り】

75%ほどはこの選出をしていました。圧力の高いポケモンでテラスタルを切らせるリレーが目標です。

受け構築にはこの選出をしてびっくりさせているうちに勝ち切ります。

【重いポケモン

・テツノツツミ
ロトムでしかワンパンできず、こちらのテツノツツミが最速ではないので不利です。被選出率が50%を割っているのが救いでした。

キノガッサ
対面選出の場合タイマンで勝てるポケモンがおらず甚大な被害を受けます。数が多くないと睨んでたので切り気味です。

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。自身の最高レートを大幅に更新することができ、とても満足しています。レート2000から潜り続けることができたのは大きな自信になるし、上位勢の背中を捉えた気がしてうれしいです。2100/2桁は惜しくも到達できませんでしたが、最終戦をAM8:59に勝利で終えているので後悔はありません。またチャンスがあれば目指します。

構築に関しては、自分が思うテラスタル環境での強い動きを、自分らしい変な型のポケモンを軸に組めたので納得がいっています。原案はでぃーさん(@kyuinryoku_poke)と一緒に考察しました。いつもありがとうございます。

空も飛べる気がした最終日でした。それでは。

【SVs4】最終614位 レート2004 禁忌パモカミクエス

ヒバリと申します。
シーズン4で使っていた構築を紹介します。2期連続レート2000達成となりました。今回は構築経緯を真面目に書いてみます。

【結果】

TN : Able to Fly 最終614位 レート2004

【コンセプト】

数的有利を取って詰ませる

【構築経緯】

1.軸の決定

パーモットが今までのポケモン対戦をひっくり返す性能があると感じ、早々に軸として決定しました。以前より未開拓のポケモンと考えていたので、従来のパーモット構築にはない動きを取り入れることを目標としました。

パーモット構築を組む上で強みを分析すると:

(a)タイプ一致120技2種+先制技による対面性能の高さ
(b)さいきのいのりによる時間稼ぎ
(c)さいきのいのりによるサイクルパーツの再利用

以上の3点が挙げられました。この分析により、対面的に殴りつつ補完として最低限のサイクル選出もできる攻め寄りの構築を目指すことにしました。

2.基本選出の決定

パーモットは(a)より、対面選出の裏に置くのが強いポケモンです。なのでまずは基本選出を対面的に動かせる3体にしようと考えました。考察を重ねていると、初手クエスパトラ→2手目ハバタクカミ→3手目パーモットが以下のような強力なタテの動きを再現できることに気が付きました。(カッコ内はほろびのうたターン)

エスパトラ:1体目に勝つ→2体目にルミナコリジョン
ハバタクカミ:2体目に勝つ→3体目にほろびのうた(3)
パーモット :さいきのいのり(2)→倒される(1)
エスパトラ:まもる(0)→勝ち

これは(b)を最大限に活かした戦術であり、一部例外はあるものの3体目がどんな相手であっても無条件に勝利が確定する“即死コンボ”です。この戦術を軸として据え、3体それぞれに動きの再現性を持たせるよう調整を施しました。パーモットは、復活対象をクエスパトラでなくとも3ターン稼げるようにねこだまし採用としました。この戦術はエスパトラの対面性能に依存しているので、なるべく幅広い相手に勝てる調整を模索しました。ハバタクカミはミラーに負けない型で採用し、ルミナコリジョンから一撃で倒せるように特攻に努力値を割きました。

3.2匹目の初手枠

上記の基本選出はクエスパトラが出せない相手に破綻してしまいます。なので、クエスパトラの代わりに初手に置いて強いポケモンを探すことにしました。パーモットとの補完を考慮し、求める条件をクエスパトラから抽出すると:

(1)テラスタルを含めた対面性能の高さ
(2)2体目を削る強力な先制技
(3)パーモットが誘う地面に強い

以上の3点が挙げられました。そこで、すべての条件を満たしているポケモンセグレイブが該当したので採用しました。環境トップのポケモンゆえ(1)を満たすために耐久に振ってミラーに強くすることで、数的有利を取りやすい調整にしました。高火力で荒らしてほしいのでいのちのたま型とし、さらに氷テラスタルで先制技の火力の底上げを図りました。

4.補完

上記の4体で対面的な殴り合いには負けないと考えたので、補完で穴埋めをすることにしました。求める要素として相手のサイクル選出やギミック構築に対して選出するために、サイクル適正崩し性能が挙がりました。初手にセグレイブを置きやすいように物理受けと特殊受けにすることは確定として、基本選出で重いドドゲザン/トドロクツキ/カイリューなどに隙を見せないことを考慮してテツノドクガギャラドスを採用しました。テツノドクガはハバタクカミを止められるポケモンの中で最も汎用性が高く、どくびしふきとばしを覚えるので上の条件にぴったり当てはまっています。ギャラドスはちょうはつを採用することで相手のクッションに強いクッションとして運用できるので、相手に展開を渡さずにゲームを組み立てられるのが強みです。

以上で構築が完成しました。詳しくは個体紹介で述べます。

【個体紹介】

<パーモット>

本構築の組み始め。死者を蘇らせるという生物学の禁忌を侵したポケモンさいきのいのりは使うだけで数的有利を取れるバグ技なので対面構築との相性は抜群です。パーモットは組み合わせ次第でまだまだ化けるポケモンだと感じていたので1か月間使い続けました。対面選出をしたときは時間稼ぎ、サイクル選出をしたときはでんこうそうげきの超火力や裏のエースの再利用など、貢献度が非常に高いポケモンです。

調整はAS特化とし、技構成はコンセプトのさいきのいのり/高火力のでんこうそうげき/インファイト/構築と噛み合うねこだましを採用しました。マッハパンチが採用されることが多いパーモットですが、ねこだましには以下のような強みが挙げられます。

(1)ほろびのうたを3ターン稼げる(ねこだまし→タスキ→さいきのいのり)
(2)毒の定数ダメージを稼げる
(3)優先度+3とひるみによるタスキミラーの優位性

(1)はハバタクカミの裏に置くことで、初手クエスパトラに依らない選出が可能になります。(2)はテツノドクガと選出したときのメリットで、自身や裏で縛れる範囲が広がります。耐久ポケモンは復活させても有利な相手には戦えるので相性が良かったです。(3)は100%初手に出てくるマスカーニャに対面勝つことができます。以上より、この構築においてはねこだましの方が優れていると判断しました。

特性はちくでんとし、ジバコイルロトムに一度後出しできるようにしました。地面タイプがいない構築なのでかなり有効に働きました。パーモットはどの特性も強いので一点読みされにくいのも長所です。

テラスタイプは電気を選択しました。パーモットは裏からテラスタルが残っているときに出すと強く、でんこうそうげきを連発できる電気テラスは使いやすかったです。受け寄りのサイクル構築はパーモットで殴るだけで破壊できることもあるので、崩し枠として計算できるのが強みです。ちなみに、”でんこうそうげき”は英語版では”Double Shock”なので”電光双撃”が正しい漢字のようです。カッコイイ

1か月間使い続けましたが、まだまだポテンシャルを秘めたすごいポケモンだと思います。しばらく使っていきたい性能をしているし、来月ルールの準伝説は貧弱な悪タイプばかりなのでパーモットは今後も活躍できるのではないでしょうか。

<クエスパトラ>

対面選出の初手としてのエスパトラ。対面性能とまもみがを両立した革命型で採用しています。着想は初手置きのオボン型とまもみが残飯型を両方試していたことから得ました。役割は初手テラスタルを切ってでも数的有利を取りハバタクカミに繋ぐことです。基本選出ではラストターンにパーモットに起こされて残業(まもる)をさせられるので、この構築一番の働き者です。

調整はSを最低限まで落とし、耐久と火力を確保しました。セグレイブのきょけんとつげき+こおりのつぶてを耐えるためには回復実が必要ですが、オボンのみではなく混乱実を持たせることで実数値が6だけお得になります。その分を火力に回すことで、だいたいのハバタクカミをルミナコリジョン*2で倒しきることができます。

技構成はバグ技のルミナコリジョン/鋼に打つ炎テラバースト/素早さを上げるまもる/様々な場面で役に立つみがわりを採用しました。初手置き型のクエスパトラはまもる3ウェポンのことが多いですが、みがわりには以下のような強みがあります。これより、初手に置いても裏から出しても活躍できて選出する理由が作れます。また、初手に置いた後も安易に切らずに残しておくことで、HPが46以上あればまもる→みがわり→まもるで3ターン稼ぐことができます。

(1)裏に置いてほろびのうたを3ターンを稼
(2)弱い先制技を耐えてみがわりを残す
(3)みがわりがまもるを見せた時点で読まれない

テラスタイプはを選択しました。鋼に打点のある炎/地面/格闘の3タイプで迷いましたが、殴り合うという意味で炎の耐性が最も優れているのでこれを選択しています。

エスパトラも同様に1か月間使い続け、このポケモンの性能の高さを強く感じました。刺さるときは初手3タテもあり、明確な対策がないと止まらないポケモンです。来月ルールの準伝説はムキムキ悪タイプなのでルミナコリジョンベースの型は苦しいかもしれませんが、それでもバグ特性なのでどうにかして活路を見出していると思います。

<ハバタクカミ>

基本選出の核となるほろびのうたを歌うハバタクカミ。ルミナコリジョンとの相性、2-1状況を作ってからのほろびのうたの詰ませが嚙み合いすぎているので即採用が決まりました。環境トップのポケモンゆえミラーに強い調整を施し、ほろびのうたによる詰めの展開をなるべく再現できるようにしました。

技構成は核となるほろびのうた/タイプ一致のムーンフォース/鋼に打つマジカルフレイム/毒タイプに打つサイコショックとしました。シャドーボールはあまりほしい場面が少なく、ミラーはどうせテラスタルを切ってくるのでムーンフォースかマジカルフレイムでよく、むしろテツノドクガやドオーに勝てないことの方が多かったのでサイコショックを採用しています。

テラスタイプはを選択しました。マジカルフレイムの火力上昇と耐性の強化が主な目的です。テラスタルを切るとしんそくで縛られるのが気になるので、フェアリー耐性を維持できる鋼も候補になります。

ハバタクカミもずっと構築に入れていましたが、とにかく素早さが高いので困ったら選出できるポケモンです。単体ではよくある型かもしれませんが、クエスパトラとパーモットと組み合わせると性能が一気に引きあがります。ほろびのうたを最も華麗に歌うポケモンであり、今後も様々な型や構築が開拓されるのではと思います。

<セグレイブ>

少し珍しい遅い珠セグレイブ。ハチマキセグレイブを使っていた時の耐久力と超火力が気に入ったので、いのちのたまに変更して動きやすくさせました。パーモットが誘う地面タイプに非常に強く、目の前に通る技を押してサイクルの崩壊を狙います。不毛とされているミラーは耐久振り+氷テラスタルで解決できており、数的有利を取りやすい調整となっています。

技構成は先制技のこおりのつぶて/最大火力のきょけんとつげき/タスキやばけのかわを貫通できるつららばり/受けポケモンカバルドンを破壊するつららおとしを採用しました。氷テラスタルを切ってつららおとしを打つことでこの構築で誘うカバルドンを何もさせずに倒すことができます。カバルドン視点は「つららばりはオボンのみで耐えるしあくびでええやろ」なので絶対に引いてきません。数的有利を取ってしまえばこちらのペースです。ひるみの追加効果も強く、パーモットと合わせて自然に崩しを行えるのも強力でした。鋼タイプに打点のない構成ですが、他の五体が全員弱点をつけるのであまり気になりませんでした。すべての技を使う機会があるのでいい判断だったと思います。

前期の記事でハルクジラの方が優れている点もあると書きましたが、火力を求めるならさすがにセグレイブに軍配が上がります。前期を引きずってハルクジラー(ハルクジラを使う者、の意)にならなくてよかった。

<テツノドクガ>

補完枠として特殊受けのテツノドクガ。前期の上位で開拓されたおんみつマント型を構築に合わせて防御と素早さに少し割きました。おんみつマントは今まで”弱くない持ち物”というイメージでしたが、使ってみると安定感があり”強い持ち物”へと昇華しました。ハバタクカミをちゃんと対処してほしいのでCDダウンをもらわないのはとても安心です。

技構成は連打して強いほのおのまい/崩しを行えるどくびし/特殊を詰ませるあさのひざし/起点回避になるふきとばしを採用しました。テンプレの4つですが痒い所に手が届く技構成で非常に使いやすかったです。

テラスタイプはを選択しました。悪タイプになることでクエスパトラを流すことができたりサイコショックやドゲザンに耐性がつくので、相手のテツノドクガ処理ルートをずらすことができます。ただ本来の役割対象であるハバタクカミに弱くなってしまうので、テラスタルのタイミングは慎重に行う必要があります。

面倒くさい系の構築をすべてシャットアウトし、単体で崩しまで行える性能の高さを感じました。テツノドクガはいろいろな型が開拓されており、読まれないことで強さを発揮するムゲンダイナを想起させるポケモンです。

ギャラドス

補完枠として物理受けのギャラドス。SVの4シーズンのうち3シーズン使っているのでもはや相棒枠かもしれません。数値/耐性/特性/技すべてが優秀で、サイクル構築を組むとどうしても採用したくなります。いつも自分がクッション枠に求めているのは相手を受け流すことではなく相手を疲弊させることなので、ゴツゴツメットを持たせて相手の攻撃にリスクをつけています。あくびをしているだけのヘイラッシャを使わない理由はそこにあります。

技構成はテラスタルも考慮してアイアンヘッド/鋼への打点としてじしん/ヘイラッシャに負けないためのちょうはつ/サポートとしてでんじはを採用しました。でんじはがあることで運勝ちができたり、裏のセグレイブやハバタクカミで縛れる範囲を広げられるのが強力でした。ギャラドスの覚える技の中で、交換読みとして打つなら一番リターンの大きい技だと思います。

前期と同様”セグカミギャッラ”を採用しましたが、従来の”セグカミラッシャ”にはない地面無効といかくのサポートが強力です。ヘイラッシャよりもプレイングの善し悪しが出るポケモンだと思いますが、使い慣れているのもあり十分に補完としての役割を果たしてくれました。初代ポケモンでありながら唯一無二の性能なので、来期からのルールも活躍の機会はあるはずです。

【選出/立ち回り】

基本選出:

サイクル選出:

この2軸をベースに、柔軟にマージして選出を考えます。基本選出では数的有利を取りほろびのうた、サイクル選出ではエースを通すことを常に意識していました。

【重いポケモン

・ドドゲザン
エスパトラが通らず、セグレイブに地面技がないので自由に動かれてしまいます。

・マスカーニャ
100%初手に出てくるのでパーモットを合わせますが、ねこだましの後の行動がプレイヤーによって違いすぎるので安定しません。

・テツノカイナ
誰も対面で勝てません。

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。前期に続き2期連続のレート2000達成となりました。ただ、達成したのが最終日の深夜でありそこから潜ることができなかったのが残念です。運が絡むゲームなので現状維持はたたえるべきですが、もっと強くなりたいと感じたシーズンでした。まだまだ伸びしろだらけです。

構築に関して、いつもは変なポケモン1匹から組むことが多い自分ですが、今期は面白い戦術からスタートしました。今期の収穫といえるのは単体ではなく並びで構築を組めるようになったことかなと思います。今後も一つの考えにとらわれず柔軟な思考でポケモン対戦に向き合いたいです。

来期の準伝説たちは改造のしがいがあってとても楽しみです。それでは。