ヒバリのきもち

不思議な歌を作りたい

シルヴァディ概論

ヒバリと申します。
最近すっかりシルヴァディにお熱なので、数ヶ月間使ってみてわかったことを簡単にまとめたいと思います。
自分のためのメモ程度に書きますが、シルヴァディを使ってみたい方にも読んでいただけたら嬉しいです。
この記事は自分の実績や考察、みなさんからのご意見によって随時加筆修正していく予定です。たまに覗きに来てくれると嬉しいです。もしこの記事を見てシルヴァディを使ってみた、という人がいたらぜひをかけてくれると嬉しいです。他の人がどういう風にシルヴァディを使うのか気になりますのでぜひお願いします。

【この記事の目的】

シルヴァディの布教と発展、研究
自分がシルヴァディを対戦で使う上でのメモ

【実績】

s23 毒シルヴァディ 最終556位

s25 炎シルヴァディ 最終845位

シルヴァディにお熱な理由】

S23に構築の穴埋めポケモンを探しているときに、あるフォロワーさんから毒シルヴァディを教えていただいたのが最初のきっかけです。シルヴァディは選出画面で何タイプか分からず、自分が対戦をする上でコンセプトにしている「型の誤認を誘い、相手の考慮外からの勝ち筋をつかむ」を最も体現しているポケモンであるといえます。覚える技も非常に豊富で、「相手に考慮されない」というよりは「相手が考慮できない」という点に魅力を感じています。また、シルヴァディは流行れば流行るほど相手はタイプを読みづらくなるため実質「強くなり続けるポケモン」であり、自分が使い続けて最強のポケモンにしてやろうと目論んでいるからです。

【対戦環境においてのシルヴァディ

種族値がALL95で技範囲がとても広く、環境メタとしての役割を持つことができます。器用貧乏と言われがちですがポジティブに捉えればカスタマイズ性が高いと言えるので、構築の穴を埋めるような活躍が期待できます。現状、ランクマッチでは全く数を見ることはなく、未だ開拓の進んでいない「可能性の塊×18」といえるポケモンです。

【剣盾においてのシルヴァディの変更点】

自分は8世代からの新参なので抜けがあるかもしれません。

・マルチアタックの威力上昇
→90から120に大幅強化されています。このおかげでメモリ型シルヴァディが実用レベルになりました。ただ、ダイマックスすると威力がなぜか95になってしまうのは謎です。威力140ダイナックルを打てても別に環境は壊れないと思うのですが。

・こらえる/きしかいせい/サイコファングの習得
→壁が流行ったシーズンにサイコファングを搭載したら気持ちよくなれそうです。

・てっていこうせんの習得
→鋼シルヴァディで打ったらいい火力出そうです。それだけでなく特殊版だいばくはつみたいな使い方もできそうです。

・ほえる/どくどくの没収
→多くのポケモンが没収された技ですがシルヴァディも例に漏れません。毒シルヴァディで必中どくどく打ちたかったです。

ニトロチャージの没収
→エースとして使う際、つるぎのまいニトロチャージが普通に強そうです。使ってみたかったです。

・おいかぜの没収
→個人的にかなり使いたかった技です。シルヴァディ初手ダイマからおいかぜ展開は無難に強そうですし、サポート型でおいかぜ→すてゼリフも考察のしがいがありそうです。シルヴァディの型の選択肢が広がりそうな技だっただけに残念です。

【各タイプ別考察】

ここからは各タイプのシルヴァディについて記述していきます。この考察はシングルバトル限定であり、ダブルバトル、トリプル、ローテーションは対象外です(某ソルジャー感)。
ノーマル

シルヴァディといばノーマルタイプでしょうか。おそらく剣盾でも最高クラスのだいばくはつの使い手です。他のシルヴァディのような耐性はないのでアタッカー型での採用が基本になりそうです。ただ、シルヴァディで唯一アイテムを持てるのでカスタマイズ性能はあります。スカーフだいばくはつやいのちのたま初手ダイマが無難に強そうです。ちょっとマイナーなところだと、つるぎのまいノーマルジュエルが想定外の火力を出せて楽しそうです。他にもきんぞくおん/バークアウト+のどスプレーで受け構築をぐちゃぐちゃにするのも環境によっては強いかもしれません。とつげきチョッキを持たせた型も強そうですがその場合はタイプ:ヌルとの差別化が必要です。たぶん対戦相手はシルヴァディのことをノーマルタイプだと思って立ち回ってくるので、その想定を上回ることができるかどうかがカギになりそうです。

#2022/3/2追記

禁止伝説2体環境で使用しました。型は上で触れている通りとつげきチョッキを持たせて採用しています。タイプ:ヌルとの差別化が必要と書きましたが、実際にはSの数値が違ったり、ヌルにはない技範囲(今回はだいばくはつとかみくだく)を構築に合わせて搭載できるので全く別のポケモンであると感じました。主に黒バドレックスへのメタとして採用しましたが、他のメモリ型と異なりタイプではなく数値で受けるポケモンなので、幅広い構築に対して選出できる汎用性の高いポケモンでした。ノーマルシルヴァディといえばこだわり型が一般的ですが、とつげきチョッキもかなり使いやすいと思います。オススメです。

#2022/4/1追記

禁止伝説2体環境で今度はヨプのみ型で採用しました。アタッカー型での採用が基本になる、と書きましたがよく考えてみればヨプのみを持たせることで弱点がなくなるので、持ち前の耐久力と合わせて最もサポートが安定するタイプなのではと考えました。実際その通りで、ほぼすべての相手にでんじは→すてゼリフができるのが非常に強力でした。この型が自分のシルヴァディの最高傑作であると思っています。ぜひ使ってみてほしいです。少なくとも使用率150位に入る実力はある。

ほのお
自分がs25で3桁に乗せたシルヴァディです。その時は相手から見えないザシアン受けとして採用しました。鋼+フェアリーを半減し、その他のサブウェポンに弱点を突かれないのは炎タイプだけなのでかなり安心して選出することができます。実際、ザシアン軸への選出率は9割を越えていました。炎タイプとしては貴重な草打点(くさのちかい)を覚えるので、ザシアン+ヌオー/ラグラージのような並びに有利な展開をとることができます。アタッカーとしての採用もできなくはないですが、炎タイプは競合が非常に多いです。ニトロチャージがあればアイデンティティーとして活かせたでしょうが無い物ねだりをしても仕方がありません。一応、おにびが無効であり見た目ノーマルがさそう鋼を崩せるのは他にない強みと言えるでしょうか。それでも、禁伝環境でザシアンと戦うのが一番の活躍の場面かと思います。
みず

水タイプは強い、よく言われますがシルヴァディ限ってはそうではないかもしれません。というのも水タイプは競合が多く、ウーラオス/ウオノラゴン/ギャラドスと差別化が難しそうです。受けるタイプとしての水はそこまで強くないですが、エレキボールを考慮しなければエースバーンに弱点を突かれないという特徴はあります。HBに振れば陽気いのちのたまキョダイカキュウ+ダイアタックを有利な乱数で耐えるので弱すぎるということはないかもしれません。禁止伝説に対してはあまり有利を取ることができないのが今後の環境では辛いポイントでしょう。

でんき
剣盾環境の初期に一定数いたらしいタイプです(当時そこまでガチでやってないので知らない)。電気タイプが使われてた理由はおそらく、めざめるパワーの廃止による電気+氷打点を持てる数少ないポケモンだったからだと思います。単純に初手ダイマアタッカーとして使うのも強そうですが、個人的にはサンダーに強いことに注目しています。電気+飛行耐性に加え、貴重な物理電気120打点を持つポケモンなのでサンダー入りのサイクル構築を単体で崩すことができそうです。具体的には冠環境ならサンダーレヒレランドに対してランド抜きS振りれいとうビーム搭載で対応できますし、禁伝環境ならオーガナットサンダーに対してしおふき耐えD振りかえんほうしゃ搭載でなかなかやれそうです。剣盾環境においてサンダーに強いということはそれだけで採用理由になるので、シルヴァディの中でもかなり強いタイプなのではと考えています。
くさ
一般的には不遇と思われがちの草タイプですが、相手から見えないなら話は全く別です。草シルヴァディの強みはずばりナットレイとゴリランダー耐性です。ナットレイやどりぎのタネを透かしつつ、炎技もしくは裏に通るでんじはすてゼリフを打てるのはかなり魅力的です。若干の耐久振りは必要でしょうがゴリランダーに対しても、とんぼがえりをケアしなければ草技とはたきおとすには安全に繰り出すことができます(はたきおとすはメモリを叩けないので威力が低い)。総じて、圧力の高い草タイプ2体に全くバレない対策になれるので、これらのポケモンが重いカイオーガなどと組ませると真価を発揮しそうです。
こおり
これまた貴重な物理氷120打点を持つことができ、実質ブリザードランスです。受けるタイプとしての氷は弱いので基本的には攻撃的な型で使いたいです。受け構築に強いことで有名なシルヴァディですが、氷タイプはそのなかでも特に強そうです。氷を受けてくるドヒドイデミロカロスには電気技がありますし、つるぎのまい氷マルチアタックを受けられそうなポケモンはなかなかいません。エースとしてシルヴァディを使いたいなら候補になるでしょう。また、このポケモンを受け構築に入れるのもなしではないと考えています。受け構築がしんどいラプラスに対してぜったいれいど無効+うずしおでキャッチされない(とんぼがえりすてゼリフで脱出できる)という個性があるので、ラプラスが強い環境なら1度は試してみたいです。つのドリルじわれは避けるしかありませんが。
かくとう
耐久の下がらないインファイトを使うことができます。逆に言えばそれだけですが、一応ラッキーとポリゴン2に最も大きい打点を与えることができるシルヴァディであり、ウーラオス以上の安心感をもつポケモンであると言えます。A特化マルチアタックでHB特化ポリゴン2をちょうど確定2発、ダウンロード調整が可能なので崩されにくいなどの差別化点があります。鉢巻ウーラオスなら乱数で倒せるという話もありますが、ポリゴン2ダイマックスを考慮するとこちらの方が安定しそうです。
どく

自分がS23で3桁に乗せたシルヴァディです。そのときは相手から見えないゼルネアス&カプ・レヒレ対策として使用しました。ゼルネアスにはきあいだまを考慮しても戦うことができ、対策としては十分なのではないでしょうか。毒物理の高火力技はダストシュートしかなく、命中100で打てるマルチアタックは貴重と言えます。毒の通らない鋼にはかえんほうしゃがありますし、通りがよくなりがちなフェアリーを半減できるので思ったより活躍の幅は広いです。毒タイプが構築に欲しいと感じたら、ぜひおすすめしたいポケモンです。自分がシルヴァディを使うきっかけになったタイプなのでとても愛着があります。

じめん

電気の一貫を切れる優秀なタイプです。見た目ノーマルを受けてくる鋼岩に抜群を突くことができます。構築に地面タイプを入れなければサンダーのボルトチェンジを無効化しつつ、氷技やすてゼリフで有利展開を取りに行くことができます。また、ザシアンに抜群を突くことができるタイプでもあり、環境に多いサンダー+ザシアン構築に無理なく選出できるポケモンです。セットで多くいるラグラージにもくさのちかいがありますし、なかなか強力なポケモンなのではないでしょうか。少なくともシルヴァディの中ではトップクラスのタイプだと思います。

ひこう

環境に多い地面の一貫を切れるタイプです。他に飛行単タイプにはトルネロスがいますが覚える技が違うので差別化には困りません。CSにしっかりと振り、霊獣ランドロスのじしんに後出しし、上かられいとうビームを打つのが単純に強そうです。Hに振られても確定1発ですし、先にダイジェットを積まれていなければなんとか対応できそうです。その関係でマルチアタックは採用せず、エアスラッシュがメインウェポンになりそうです。ダイマックスを多く切ることになりそうなので、だいばくはつ、てっていこうせん、ダイウォールになれてサンダーにも通るこわいかおなどが相性良いかもしれません。地面タイプおよびじしんを採用していない構築の方が少ないので、意外と活躍できそうです。

エスパー

物理エスパー120打点は貴重ですが、だからといって強いわけではありません。受けるタイプとしてエスパーは最弱レベルであり、ゴーストが多い剣盾環境ではせっかくの耐久も活きなさそうです。使うなら受けループはバンギラスを除けばエスパーの通りがまあまあいいのでそこで活躍させるしかないでしょうか。一応ムゲンダイナにも弱点をつけるので禁止伝説環境でシルヴァディで受けループを対策したいなら候補には上がるかもしれません。格闘タイプの技を覚えることができないのが非常に惜しいです。

むし

ちょっと強いとんぼがえりと命中安定のメガホーンを使えるだけで、おそらく最弱のシルヴァディかと思われます。虫タイプは耐性が貧弱で、攻めるタイプとしても全く通りが強くありません。馬なしバドレックスが最強の環境になったら思い出してあげましょう。誰か”バグメモリシルヴァディがバグレベルに強い件”っていう動画あげないかなあ。

いわ

すなあらしで耐久が上がるので、実質種族値は最も高いシルヴァディになります。命中安定の岩技を使えるのは個性であり、岩タイプにしてはかなり素早いのが特徴でしょうか。ダイバーンを考慮しても環境トップのサンダーにタイプ上有利であり、岩技の一貫性も高いので使用感は悪くなさそうです。岩タイプのサブウェポンとして優秀なじしんを覚えないのが残念ですが、他にはない優秀な範囲や補助技があるので差別化は難しくありません。2022年1月現在、直近のランクバトル最終1位を獲られた方がホウオウを使用されていたようですが、A特化すればH振りダイマホウオウを有利な乱数で落とすことができるので使うなら今かもしれません。ついでに取り巻きのランドロスガマゲロゲにも弱点を突くことができるので、今最も熱いシルヴァディと言えます。

ゴースト

見た目ノーマルが誘う格闘を無効化することができ、ついでにノーマル技も透かすことができます。2タイプを無効化できるので相手から見えないタイプとしては最強と言えるでしょうか。物理ゴースト技にはポルターガイストが新規で追加されましたが、マルチアタックの方が威力命中ともに上であり、環境トップのゴーストであるドラパルトミミッキュはこの技を覚えないので差別化は十分です。反面、多くのゴーストタイプが覚えるおにびやトリックルーム、のろいなどの優秀な補助技を覚えることができないのが非常に惜しいです。エースバーンのとびひざげりのタイミングで後投げ出来たら気持ちよくなれそうです。そうでなくとも不意打ちは補助技で透かせますし、エースバーンキラーとして活躍できるかもしれません。

ドラゴン

ダイマックスしなければげきりんの完全上位互換を使うことができます。耐性がそれなりに優秀でシルヴァディの中でもスペックは高い方だと思いますが、いかんせん他のドラゴンが強すぎます。何でもできるドラパルトや同じ単ドラゴンでも特殊耐久で大きく劣るヌメルゴンなどがいます。一応、フェアリーにアイアンヘッドやてっていこうせんを打てるのは他にない個性なので、それらを活かした調整を考察したいところです。

あく

エスパーを透かすことができ、いたずらごころも無効化することができます。ゴーストも半減であることから、黒バドレックスに最も強いシルヴァディといえるでしょうか。サイクル構築が多い黒バドレックス軸に対して、とんぼがえりすてゼリフはかなり刺さると思います。物理悪120打点も貴重であり、通りがよいのでアタッカー型での運用もできそうです。つるぎのまいを採用すれば黒バドレックス受け+受け崩しを担うことができるので痒い所に手が届くポケモンになりそうです。

#2022/2/2 追記

自分がS26で3桁に乗せたシルヴァディです。考察通り、黒バドレックス軸への対策として採用しました。相手視点、シルヴァディはノーマルタイプに見えているので黒バドレックスは交代読みのエスパー技を選択してきます。それを無効にできるととても気持ちよくなれます。ただ、黒バドレックスが多い環境ではなかったのでそこまで選出の機会はありませんでした。それでも、選出したときの安定感は他の対策枠と遜色ないと感じました。

#2022/2/7 追記
S26で採用しようか悩んだ調整があるので、ここに供養しておきます。

lark-hearts.hatenablog.com

はがね

どくどくを無効にすることができ、単タイプの中では最も優秀といえる耐性を持ちます。持ち前の耐久力を活かしたサポート型が無難に強そうです。それだけでなく、タイプ一致てっていこうせんを使うことができ、瞬間火力はノーマルの大爆発に次ぐのでアタッカーとしての運用も可能です。シルヴァディのなかでもかなり扱いやすく、個人的に構築に必須な鋼タイプで補助技も優秀なので、普通に使う人がいてもおかしくないと思います。

フェアリー

ドラゴンの一貫を切ることができ、何より悪ウーラオスのメインウェポンを両方半減にすることができます。相手視点はノーマルに見えているのでウーラオスを誘うことができ、こだわりハチマキにも後出しができるくらいの耐久があるのでかなり有利なサイクルを形成できます。マルチアタックの威力も十分であり、こだわりげきりんに後出しできたりと、普通のフェアリータイプ以上の活躍ができると考えています。もしシルヴァディのみのtier表を作るとしたら、間違いなくSランクに位置するでしょう。

【あとがたり】

ここまでの閲覧ありがとうございます。シルヴァディの魅力である「相手から見えない崩し」が少しでも伝わっていれば幸いです。シルヴァディは18タイプあり、しばらくは遊べるおもちゃなのでみなさんもぜひ考察してみてください。意外なほど耐久と火力があり、きっと構築の穴埋めになると思います。

自分はすべてのタイプをシルヴァディを3桁以上に連れていくことを目標にしていますが、この記事を書いている2022年1月現在、来月からのルールが禁止伝説2体の大怪獣環境になりシルヴァディが活躍できるのか今から戦慄しています。そんな環境でも使いこなしてこそシルヴァディマスターだと思うので、しっかりと考察をして挑みたいと思います。そしてシルヴァディマスターになる日が来たら、その時は名前を“ヒバリ”から“ヒヴァリ”に変えたいと思います。

最後になりますが、シルヴァディに興味を持ってくれた方、一緒に考察しましょう。この記事はまだ未完成でありみなさんと作り上げていくものだと考えています。質問や修正、アイデアなどあれば仰ってください。それでは。